
万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは――。時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。かしましい三人の姉――お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の傍にいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し……。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった――。
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2025/3/31 23:59 まで有効
初出は直木賞を取った前後の2020〜22年月刊『小説NON』で連載7話
日本橋の廻船問屋の5人の兄弟姉妹はみな片親が違う。末っ子の鷺之介は気の強い姉たちに振り回されて、事件に行き当たるが、みんなの優...
大店の5兄弟・姉妹のお話。
父親である大だんなが商いで年中留守にしている店をしっかりきりもりする、頼りになる長兄。
とにかく気が強くけんかっ早い長姉。
おっとりしているように見えるけど、実は一番毒舌...
真っ当な血縁ではない家族の絆、ジェンダー考察、不義に対する当時の不合理(お瀬己ちゃんの鋭い説き!)、時代物だが現代に通ずる。
鳶、鵜、鶺、鶸、雉、鷺、七、の七人家族の物語。
この家族のこれから、特に...