
浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。もしや、押し込みが入って皆殺しにでもされたのではと騒ぎになり、同心・土久呂凶四郎が戸を破って入ると店の中は血まみれ。奥に手代が一人倒れていて、壁に「がしゃどくろ」と血文字で書かれている。店にはまだ十名ほど人がいたはず。奥にある巨大な蔵から、がしゃがしゃという奇妙な音がする。鍵を破って戸を開くと、遺体の判別がつかないほどのむごたらしい有り様だった。そして隣家の旗本までも血塗れで昏倒していた。これは餓舎髑髏の仕業なのか?「耳袋秘帖」好評の南町奉行シリーズ第3弾!
風野真知雄さんは、人情の機微豊かなほっこりした物語にも魅力はあるが、この耳袋シリーズの不思議で大きな謎解きを含んだ物語はまさに風野ワールド!
今回も冒頭から、妖の恐ろしい事件が始まるのだが、のめり込...
根岸ファミリー全員登場!話もよくできていて面白かったです
馬が合う寺社奉行脇坂淡路守ってあの人ですね~
最後の雄叫びはいつもの根岸らしくない。まさか遠山の金さん路線に変更?
〈耳袋秘帖・南町奉行〉シリーズ第三作。第二作は図書館になかったため飛ばして第三作を読んだが特に支障はなかった。
今回は海産物問屋〈三陸屋〉で一家や奉公人たち十人以上がバラバラ遺体となって発見されると...