
笑いについての考察は古来さまざまに試みられてきた。西洋哲学においては笑いの底に人間の「突然の得意=優越感」あるいは「小心さ」を見た。また「笑いの空間」と「差別の空間」が重なり合うところで起きていることも意識されてきた。では、笑いという現象を解く一個の原理があるのだろうか。笑いとは平穏な日常の破裂である。独特の状況や人間関係のなかから生まれる。また、笑いとは生ものである、刹那的である等々、笑いという現象はいろんな側面からその特徴を見出すことができる。本書では西洋哲学の知見から現代日本における「お笑い」さらに広く芸術まで、笑いの現場を視野に入れつつ秩序、掟への揺さぶりとしての笑いの可能性を縦横に考察する。
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2025/3/31 23:59 まで有効
この本の良い点は様々な「笑い」のメカニズムを解説しつつも、ある程度考察の余地を残しているから、自分自身で「笑い」についてより深く考えてみようと思える事だと思う。
筆者は、「笑い」の社会性・知的さ・ユ...
なぜ笑いが起こるのか、どんな時に笑いが起こるのかを「優越の笑い」「不一致の笑い」「ユーモアの笑い」というキーワードから分析。日本を覆う空気や、笑いの土壌などにも触れ、とても面白かった。
美学を専門とする大学教授による「笑い」の哲学論。
ただし、堅苦しい理論の羅列ではなく、「笑いは生モノ」と捉え、その多種多様の現象を、《①西洋哲学②日本のお笑い③日本社会における笑い》の3つの視点から考...