
優雅なる脱線、冴えわたる悪口金井ファン待望、痛快痛烈な最新小説趣味は手紙を書くこと。「手紙の吸血鬼」と化したアキコさんがお勝手の話題を書きに書きまくった手紙、その数50通。料理、裁縫、映画、イヤな男等々・・・・・・。名手の文章が存分に味わえる、贅沢な書簡小説。ちらし寿司製作騒動、不二家のフランスキャラメル、”萌え”について、新聞の幼稚な投書について、パジャマの好み、歌謡曲の歌詞について・・・・・・ついつい、お喋りの長くなるアキコさん。もちろん、著者ならではの小説的企みや、映画や小説の話題(レヴュー)も満載です。
インテリ・無知・有名・無名・金持ち・貧乏人・悪人・善人に関わらず、愚かさに対して、まったく平等に容赦ない。それが小気味よい。スッとする。
「読み聞かせ」「気づき」という言葉に、「なんて、いやな言葉な...
母の周りのあの人この人を思い起こしながら読んだ。ミッション系という設定がなんともはまる。よろしうございました。
「手紙の吸血鬼」と化したアキコさんが日々書き続ける手紙たちで構成された小説。お手伝いさん、お友達、お友達の旦那さんなど相手は違えど内容はほとんど映画や小説、新聞の投書欄について、昔話などの雑談。あまり...