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白土三平
▼第1章/不知火〔三〕(島原の乱/処刑)▼第2章/不知火〔四〕(処刑/決着)▼第3章/丹波崩し〔一〕(旅立ち) ●主な登場人物/カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜忍として逃亡の日々)、宮城音弥(貧乏御家人の子から青山美濃守の小姓になった美少年)、草加竜之進(武家社会に疑問を持つ、元日置領次席家老の子。行きがかり上、笹一角を名乗る)、正助(日置大一揆を指導した廉で舌を抜かれた元農民。庄左ヱ門と名を改め、土木測量に従事する黒鍬衆頭に) ●あらすじ/酒井忠清の密偵・猪狩芸州の手により捕らわれの身となったアヤメを奪還しようと、不知火党と北町奉行・石谷十蔵の壮絶な駆け引きの幕が切って落とされる! だが、不知火党首魁・冬木道無と石谷の間には、数十年前に遡る深い因縁があって…[不知火〔三〕]。●本巻の特徴/冬木道無と石谷十蔵の因縁―― それは、寛永14(1637)年の島原天草の乱に遡る。当時、非人として切支丹を処刑する側にいた道無だったが、切支丹の娘・幸をかくまったことから長崎へ逃亡、出島で異国人から外科手術を学ぶことになる。だが、まもなく起きた乱に加わった道無は、鎮圧隊の副特使だった石谷に、幸との間に生まれた子供を殺されて…。●その他の登場人物/酒井忠清(老中筆頭。下馬将軍といわれる権力者)、冬木道無(腕の確かな医者だが、実は義賊・不知火党の首魁)、アヤメ(道無の娘。竜之進に恋している)、石谷十蔵(名高き江戸北町奉行)
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