大江健三郎

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死と再生、終末と救済を一貫して問い、闘い続ける圧倒的な大江文学。女性原理を主軸にした長篇二篇に短篇とエッセーで全体像を提示する。著者による加筆修訂。[収録作品]悲しみは人生の親戚――子どもの死に見舞われながら人生の事業に乗り出す女性を描いた長篇「人生の親戚」と汚染させた地球が舞台の近未来SF「治療塔」。部屋に閉じ籠り<鳥たち>と暮らす青年を描く「鳥」、隣人となった「山の人」の自由への希求が市民たちを戦慄させる「狩猟で暮したわれらの先祖」。他に『ヒロシマ・ノート』より「人間の威厳について」、『私という小説家の作り方』より「ナラティブ・つまりいかに語るかの問題」。解説=池澤夏樹年譜=尾崎真理子月報=中村文則・野崎歓

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