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atプラス編集部
【今号の特集資本主義の限界と経済の限界】◆大恐慌期を目の当たりにしてJ・M・ケインズは、利子生活者階級と資本主義の安楽死をモチーフのひとつとして『一般理論』を構想した。歴史の教えるところは、国家群による世界戦争が危機の脱出口であった。1京円以上と見積もられる世界の金融資産は、利潤増大を目指して各種のバブルを作り続けるだろう。資本主義に自然死はない。では私たちにどんな選択肢があるのだろうか。そのためには、まずは資本主義の限界と経済学の限界のクリティカルな吟味から始めたい。特集を企画した所以である。◆特集の論文・資本主義の「不都合な真実」/岩井克人・ケインズの予言と利子率革命/水野和夫・100年に一度や二度は起きても不思議はない普通の「危機」についての、ひどく常識的な結論/稲葉振一郎・政策技術学としての経済学を求めて/権丈善一・我は如何にして活動家となりし乎/湯浅誠・反資本主義のエナルゲイア/白石嘉治【コラム】・フェア・トレード研究における制度派経済学の役割/辻村英之・西行と往生=断食死/山折哲雄【連載】・<活動>へのアート「マイケルとマルクス」/岡崎乾二郎・ケアの社会学「次世代福祉社会の構想」/上野千鶴子・『世界共和国へ』に関するノート「権力論(承前)」/柄谷行人・生活クラブと私の魂胆「六八年革命の流れに掉さして」/岩根邦雄・ポストオリエント「平滑空間」と「長期持続」のあいだ/山下範久・デザイン覚書「階層のインターフェース」/鈴木一誌
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