
自然科学の実験室の実験(ラボ実験)のように、歴史学や経済学は実験を行うことができない。様々な要因が存在してそれをコントロールすることが不可能であるからだ。しかし、近年、計量・統計分析が洗練され、ラボ実験やフィールド実験が盛んに行われるようになってきた。さらにまったくコントロールされない現実の対象を分析するための自然実験も行われるようになってきた。本書は、歴史学、考古学、経済学、経済史、地理学、政治学など幅広い専門家たちが、それぞれのテーマでの比較史、自然実験で分析した論文を集めたものである。比較も2つの対象から81の島々の対象や233の地域を対象にしたものまで、地域は太平洋の島々からアメリカ、中米、ヨーロッパ、インドまで、また時代は過去から現在まで幅広く扱っている。
クーポン利用で【70%OFF】2,580円(税込)で購入できる! 6回利用可能
値引き額上限に達しています。
2025/3/31 23:59 まで有効
ナラティブな手法がメインと思われる歴史学だが、統計分析を用いた量的な自然実験や比較研究法と呼ばれる手法もある。そういった手法を用いた8つの研究を紹介。
ポリネシアの3つの社会の地理的条件に基づいた比較...
自然科学の実験のように人類史を実験できるのか?実験したら何がわかるのか?ジャレド・ダイアモンド、アビジット・バナジー、ダロン・アセモグルらが野心的に比較考察し、統計データを取り込む理系的アプローチを軸...
歴史学という学問は一般的にナラティブで定性的な叙述の積み重ねによるものだと理解されている節があるが、本書では自然実験という統計学のアプローチを用いた歴史学の世界のパースペクティブを極めて明快に提示して...