前科者 (全巻)
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現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ 現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の社会更正の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。立場の弱い人間が抱える問題に、主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは何であろうか? 本作は現代日本が抱える問題を掘り下げる本格ヒューマンドラマです。是非ご一読ください。
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レビュー
レビューコメント(21件)
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犯罪者とかかわりのない第三者が読んだら同情してしまうんだろうけど、身内が犯罪者によって襲われたりしたものがこの本を読んでも同情もしないですね。
それよりも全くの無償のボランティアで駆けずり回っている...
辛辣なるグルメの原作者繋がりで手を出してみた。
主人公は前科者の更生を見守る保護司。
いきなり凄惨な殺害現場から始まって、それから出所後、保護司がどう向き合うかという話になってさらにドロドロするとい...
やはり世間は、前科のある人にはとても厳しい。その人の事情や境遇を問わず、基本、前科があれば風当たり厳しくなってしまう。身勝手な私利に基づいた理由での犯罪はもちろんいけないが、円滑な社会復帰や心の支えと...