蟷螂の檻 (全巻)
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昭和の華・當間一族… 地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て―― 孤独な御曹司に植え付けられた快楽の行く先は…。
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時は昭和、戦後の混乱が落ち着いてきた頃の名家である當間家を舞台にした、陰鬱とした話。妾腹の息子、幼子のように病んでいる蘭蔵に入れ揚げる当主。無視され続ける正妻と、一人息子の育郎。何食わぬ顔で支える使用...
次期当主として厳しく育てられた育朗だけど、父の関心は異母兄である蘭蔵ばかりで産みの母親は精神を病んでしまいその後死んでしまう、そんな中で自分を唯一見てくれた使用人典彦に依存してしまうのは仕方ないのでは...