<あらすじ>大宇宙に繰り広げられる数々の脅威のドラマ…時空を超えた人間と宇宙の物語を精緻に描出したスペースコミックの決定版。星野之宣の真髄がここに!!!第1夜「大いなる祖先」から第8夜「悪魔の星」までを収録。3DCGアニメ「TO」(曽利文彦監督)原作!
<書店員のおすすめコメント>ついに宇宙への進出を果たした人類。開拓者たちの行く先には、さまざまな運命が待ち構えていた。宇宙船の機内で、とある惑星で、起こる衝撃のドラマの数々──。本作は全3巻に集約された壮大なSFオムニバスです。一遍一遍が未知なる世界へのロマンに満ちていて、宇宙ジャンルが好きな人にはたまらない作品。本作の連載が始まったのは1984年(双葉社「月刊スーパーアクション」)。当時は宇宙モノの全盛期でした。映画もアニメも傑作が多数。漫画でいうとこの作品が該当すると思います!作品名をはじめ、多くのSF映画へのオマージュが随所に盛り込まれているので、そちらのジャンルに詳しい方なら「あの映画のシーンだ!」とさらに楽しさが増えることでしょう。
<あらすじ>最強台風が近づき、荒波が押し寄せる種子島の岩場に謎の女性たちが現れ、海中に何かを投げ入れた。直後、台風は跡形もなく消え失せ、台風に代わり現れたのは超大型の戦艦。その大型艦は、40キロの沖合から沖縄本島の米軍基地を砲撃し…。そして時はさかのぼり、沖縄本島の東方沖に浮かぶ、神の島と呼ばれる久高島から謎は始まる…!!
<書店員のおすすめコメント>大仏、土偶、戦艦大和、アメリカ軍などなどが入り乱れての大激戦…!? これだけ書くと「一体なんなのか!?」と思われるかもしれませんが、日本人のルーツをテーマにした壮大な伝奇ロマンが根底にあり、読めば納得、引き込まれること間違いなしです。古代史×SFと、好きな人はたまらない設定です。最終巻のあとがきにもあるように、著者が不退転の決意で手掛けたということがビシビシと伝わってくる濃密さ。本格SFの巨匠・星野之宣先生の代表作のひとつです。
<あらすじ>東亜文化大学の民俗学の教授・宗像伝奇(むなかたただくす)は、日本各地に伝わる神話や伝説を取材し、はるかな古代そこで実際に何が起きたのか、を奔放な想像力と行動力を武器に解き明かしていく。古代史ミステリーの巨編が、多くのカラーページ、おまけ漫画、創作ノート、さらに宗像教授シリーズとしてNHK出版より刊行された「クビライ」丸ごと一冊をも加えた完全版で登場! さらに電子版には宗像教授シリーズ単行本には初収録となる読み切り「スサノオ最後の戦い」も第8集に追加しました。●第1集の特長/第1話「白き翼 鉄(くろがね)の星・前編」の冒頭をカラーで収録。/描き下ろしおまけ漫画「宗像教授電気考」収録。●あらすじ/天女が羽衣を隠されて帰れなくなってしまう話として有名な「羽衣伝説」は、世界中にある「白鳥処女説話」のひとつだ。その羽衣伝説の地・出雲で、北斗七星が刻まれた鉄剣が発見されたという。羽衣伝説と鉄、そしてギリシャ神話の接点を追ううち、出雲で宗像が見たものとは…?(第1話)
<書店員のおすすめコメント>短編作品の多い星野之宣にあって続編も含めると最も巻数が多く知名度も高い、代表作のひとつとなる長期連載シリーズです。紳士然としたナイスミドルの芳香漂うハゲでヒゲで時々おちゃめな宗像教授が日本各地の歴史に残る伝説を民俗学的見地から紐解くのですが、彼が語る新仮説はどれも奇想天外でありながら説得力バツグン! ひょっとしたら現実の歴史・考古学にも影響を与えたのでは…? なんて思わずワクワクしてしまう伝奇エンターテインメントです。
3度にわたり高橋英樹主演でドラマ化されたほか、NHKの歴史番組ともコラボ。さらに来る2019年1月1日より、シリーズ初の原画展となる「宗像教授帰省録」が教授の故郷・福岡県宗像市で開催されます。1994年の連載開始から実に25年、長く愛される作品です。
<あらすじ>東北地方に古くから存在する巫女・イタコ。縄文時代から続くとも言われるその伝承の秘密をテーマに講義を行う宗像のもとに、かつての教え子・津島が訪ねてきた。夫と死別し、用事が終われば故郷・青森へ帰るという津島と当地での再会を約束した宗像は、調査のためひとり青森の地に降り立ち、西津軽郡木造町に住むイタコ・赤倉ハルのもとを訪れる…。
<書店員のおすすめコメント>2004年より連載の場をビッグコミックに移して、宗像教授の冒険はまだまだ続きます。隔週刊誌での連載ということで話の尺にある程度自由に幅が持たせられるようになり、荒唐無稽のようで思わず納得してしまう仮説の切れ味はそのままに、宗像教授をとりまく人々や民俗伝承の物語が濃密な描写で展開されます。
また、『異考録』の連載中に、宗像教授シリーズの知名度は急上昇します。第12回文化庁メディア芸術祭で「ストーリーマンガの新たな地平を切りひらいた作品」として優秀賞を受賞。さらには「欧米でも人気のマンガと大英博を考古学で結びつける実験」として日本のマンガでは初めて大英博物館に原画を翻訳展示され、世界が認める作品となりました。これを受けてか、作中でも宗像教授が日本を離れて欧州古代の歴史の謎に挑むエピソードが描かれています。
<あらすじ>主人公・雨宮瀑は母の死を契機に、超心理学研究所に勤める。そんな時、瀑に瓜二つの男が瀑の目の前で自殺。そして精密検査で瀑には脳のないことが判明した。連続する怪事件の意味は? 宇宙を、そして歴史を経巡り物語を紡いできた巨匠挑む、「人間に秘められた力」の世界!?
<書店員のおすすめコメント>「脳がないのにどうやって生きているんだ!? どうやって考えているんだ!?」 主人公の雨宮瀑は、ある時、自分の身体に「脳」が存在していないことを知ります。その時に強烈に沸き上がったのは「自分の意識はどこから来るのか」という衝動。どうしてもその謎を解き明かしたい瀑は、未知なる世界にいざなわれていきます。ポルターガイストや、心霊現象、そして生命の歴史…! 著者が出した「答え」はまさに衝撃。なにせ人類の命運を背負っているのですから…。詳細は本編をご覧ください! 超絶スケールで描かれるオカルトSFを、どうぞご堪能ください。
<あらすじ>海底で発見された洞窟。それは、6500万年前の白亜紀に通ずる異次元トンネル“ブルーホール”だった!!そして地球汚染一掃の特効薬として、清浄なる古代の大気と海水を手に入れる「ブルーホール計画」が立ち上がる!白亜紀の世界に迷いこんだ人類が目の当たりにした、凄絶な弱肉強食の世界とは!?巨星・星野之宣が大迫力で描くSF恐竜世界!カバーイラスト描き下ろし特別新装版。
<書店員のおすすめコメント>“ブルーホール”と画像検索してみると、それはそれは美しい海に、ぽっかり穴が開いたような写真が多数ヒットします。その神秘的なようすは、まるで異次元に通じているかのように錯覚してしまうほど(もちろん、底はちゃんとあります)。
しかし、本作に登場する“ブルーホール”は本当に異次元、恐竜たちが闊歩する太古の昔につながっているのです! そこは文字通り弱肉強食の世界。迷い込んだ人間たちは、果たして生き残ることができるのか? ハラハラドキドキ、スリル満点のストーリーで、読み進める手が止まらなくなること請け合いです。
また、星野先生作品の大きな魅力のひとつである、大胆かつ緻密なタッチで描かれた恐竜たちがめちゃくちゃカッコイイ! 1巻に登場する恐竜同士のバトルは迫力満点で息をのむほどです。ぜひお楽しみください!
<あらすじ>タイムトンネル「ブルー・ホール」を抜けた先にあるのは、太古の恐竜の世界……!世紀の発見に、米英合同調査チームがジュラ紀世界へと派遣される。本格調査に乗り出したその矢先、突如発生した現象により、現代との通信が途絶。残されたのはわずかな人員、わずかな装備のみ。──すべてが未知、恐竜が闊歩する恐るべき世界でのサバイバルが始まった!『ブルーホール』の続編にあたる星野之宣による傑作長編SF、待望の復刊!
<書店員のおすすめコメント>『ブルーホール』の続編となる『ブルー・ワールド』は、浜辺に恐竜が打ち上げられるという衝撃シーンからスタートします。しかも、本作ではブルーホールが突如消滅し、調査のため送り込まれた人間たちが恐竜の世界に取り残されてしまうという最悪の展開に! 現代に戻るため、別の場所にあるブルーホールを目指して、数千kmにも及ぶ道のりを彼らは歩み出します。
その行程は、恐竜たちの襲撃は当たり前、大噴火などの自然災害も発生する中で仲間の命も次々と失われていくという、壮絶なものとなります。
全3巻ですが読みごたえじゅうぶん。一気読み必至です!
<あらすじ>宇宙の果ての惑星には、数多くの異星獣(ベム)が生息している。主人公ソード・ランは依頼を受けベムを生きたまま捕らえるベムハンターと呼ばれる者たちの一人だ。今日もソードは危険なベムを追い求め、深宇宙を駆ける!1986年より断続的に発表されているSFシリーズが新装版で登場!1巻は2002年に発売された『ベムハンター・ソード』1巻を底本としています。
<書店員のおすすめコメント>宇宙の果ての惑星に生息している宇宙生命体(べム)。そのべムを捕獲していく主人公の名ハンター、ソード・ランーー。常に危険と隣り合わせの中、深宇宙を駆けるソード。壮大なスケールで描かれている世界観ですが、ベムの生態についても詳しく盛り込まれており、宇宙の神秘性を感じさせてくれるSFロマンに溢れた作品です。設定も然る事乍ら、次々に起こるストーリー展開にぐいぐい引き込まれます。時を経て発売された待望の2巻では、ソードの過去も描かれています。宇宙への憧れや可能性を秘めたこちらの作品は、SFが好きな方には勿論のこと、SFジャンルが初めての方にも必見です!
<あらすじ>最終生物兵器を作るため惑星デロンガで行われたコドク実験。だが惑星の崩壊が近づき、実験は中止。母船で指揮を執るバグレスは兵を置き去りにし、引き上げてしまう。20年後、デロンガ崩壊の調査船が未確認生命体を収容。その生命体は、デロンガで生き残った唯一の最強生物であった。宇宙軍の将軍となったバグレスはその報を聞き、宇宙軍兵ガイたちに捕獲を命じるが…?
<書店員のおすすめコメント>意味深で不気味なタイトルにまず目を引かれます。そしてページを開けば、始まるはハードコアなクリーチャーパニックホラーSF。古代中国の伝承に則って行われた残酷な実験が、星の崩壊をも生き抜く恐るべき復讐鬼を生み出してしまいます。流れるように破滅へ向かって進行する人間サイド、次々と牙を剥く生物兵器。投入される新兵器がさらなる混乱を生み、お約束のように人間の中にも裏切り者が現れる。やがて実験に関わる衝撃の事実が明かされクライマックスへ……と、ハリウッド映画でも見ているような矢継ぎ早の展開に目が離せません。
タイトルにある「コドク」とは、間違いなく蟲毒のことではあるが、それでは果たして生き残った最後の一匹は最終的に“孤独”ではあったのか、なかったのか――? 広大な宇宙に問いかける一作です。
<あらすじ>鬼才・星野之宣が、壮大なテーマで描くSFロマン大作! 巨大コンピューター・オーバーロードに支配された地球。その支配に属さない、小惑星の人々・ベルター。彼らの闘いは、やがて全銀河をも巻き込む秘密へと結びついていく。すなわち、メガクロス(巨大交差)へと――。
<書店員のおすすめコメント>火星軌道と木星軌道の間にある無数の小惑星。ゴールドラッシュさながらに、そこに眠る鉱石を求めて地球から多くの「移民」ーーーベルターと呼ばれた人々が、地球からの独立を求めて立ち上がり、敗北後、地球人から差別されている時代を舞台に描かれています。
ベルターであるボウじいさんが、漂流宇宙船の培養器内で見つけた赤ん坊を、ベルターの英雄「クロス・サイファー」にちなんで、クロス・ボウと名付けたところから物語は始まります。10歳になったクロス・ボウは初めて小惑星を離れ、「クロス・サイファー」の秘密を追う姿を、さまざまなオマージュをふんだんに盛り込んだ「メタSF」として描き切っています。