<あらすじ>その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年の職業は──やさしさ溢れるラブストーリー。
<書店員のおすすめコメント>2016年にTVアニメ化、翌2017年には実写映画化された、羽海野チカの最新作(2018年現在)。
主人公の桐山
零は、17歳のプロ棋士。どこか陰のある雰囲気の彼には、幼い頃に両親と妹を不慮の事故で亡くすという、辛い過去があります。
本作は、かたく心を閉ざしてしまった零が、将棋を通じて出会う人たちや、ひょんなことから知り合ったあかり・ひなた・モモの川本3姉妹との交流によって徐々に心を開き、成長していく姿を描いています。
泣いたり大きな声で叫んだりして、零が感情を爆発させるシーンは、ときにダイナミックに、ときに繊細に描かれていて、読んでいるこちらも心を揺さぶられます。
そして、本作の大きなポイントのひとつが、なんと言っても前述の川本3姉妹ではないでしょうか!かわいい。とにかくかわいい。3人それぞれがとても魅力的で、羽海野チカ作品の女の子キャラややっぱりかわいいなーと実感させられます(零とひなたの仲も気になりますね!)。
将棋の詳しいルールが分からなくても絶対楽しめる青春漫画。おすすめです!
<あらすじ>6畳+台所3畳フロなしというアパートで貧乏ながら、結構楽しい生活を送る美大生・森田、真山、竹本の3人。そんな彼らが、少女のように小さく可憐な女の子・花本はぐみと出会い…!? ※カバーデザインをリニューアルしました。また作品内の一部でカラ-ページを再現しております。内容に変更はございませんので、重複購入にご注意ください。
<書店員のおすすめコメント>宝島社「このマンガがすごい!」オンナ編の2006年と2007年の2年連続1位を獲得し、テレビアニメ化、実写映画化、実写テレビドラマ化された、【長編デビュー作】にして、「羽海野チカ」の名を一気に世に知らしめた作品。
萩尾望都先生の『ポーの一族』のメリーベルを意識して描かれたという、主人公・はぐみは「コロポックル」と揶揄われるくらい小柄な女の子。その体形からは想像もつかないくらいパワフルな芸術作品を生み出す、天才芸術家。そしてはぐみに恋する竹本祐太は美大生が集まる貧乏アパート暮らしで、多くの先輩に可愛がられながら大学生活を過ごす。そんな二人を囲むように登場人物が生き生きと描かれ、「それはえぐいよ!」「容赦してあげてよ!」というような、強烈かつ鋭利な心理描写で読者の心をつかんで離さない「握力の強い」作品です。
<あらすじ>羽海野チカがデビュー当初、各誌に描いた珠玉の短編をついに集約して一冊に…。少年探偵・バレエ・ショートストーリー・エッセイなど様々なジャンルを集めた短編集!
<書店員のおすすめコメント>本作は「ハチクロ」の連載が始まった頃、2000年~2004年に描かれた短編6作品が収録されています。単行本発売にあたり、修正を試みたら、Twitterで「当時の姿をそのまま見せて下さい」という要望が多かったため、大幅には書き直さなかったとのこと。
いちばんのお気に入りは、最後に収められているエッセイ「イノセンスを待ちながら」。個人的に大好きな押井守監督と映画「イノセンス」について様々な解釈を巡らす羽海野チカの思考を少しだけ垣間見れた気分にさせてくれるのです。
ほかにも外国の絵本のようなポップさの反面、ちょっぴりさみしくなったり…、せつなくなったり…、というようなお話がいっぱい。ぜひ絵本をひらくワクワク感とともに、お楽しみください。