<あらすじ>“さくらももこ”は小学3年生。とても小さくて女の子だから“ちびまる子ちゃん”とよばれている。そんなまる子ちゃんが、おかしな家族の人たちや学校のお友だちとくり広げる、愉快な日常絵日記コミック。
<書店員のおすすめコメント>私とさくらももこ作品との出会いは「りぼん」を愛読していた中学時代。『ちびまる子ちゃん』連載開始前の「りぼん」増刊号に掲載されていた『あこがれの鼻血』という作品(『ちびまる子ちゃん』1巻に収録)。姉がこの作品を気に入り、興奮気味に「これ、すごく面白いから今すぐ読んで!」と渡されたのを覚えている。家族構成、次女、片田舎の中流家庭など自分と重なる部分が多く、読んでいて辛くなるので正直当時はあまり好きではなかった。今回レビューを書くに当たりきちんと読んでみたが、はっきり言って面白い!メジャー作品と侮るなかれ、作中の登場人物、花輪くんも丸尾くんもアングラ漫画誌「ガロ」の人気作家に由来するぐらい、作家自身はマニアック志向のお方。随所に現れる毒気はほのぼのした作風の中でこそ際立っている。こんな作品が国民的アニメとなるのだから、まだまだ世の中捨てたもんじゃないな、と思うのでした。
<あらすじ>メルヘンの国の住人・コジコジは半魚鳥の次郎君たちとゆかいに楽しく暮らしてます。勉強って何? 名前が書けなくっても大丈夫だよ。コジコジはコジコジだもん!
<書店員のおすすめコメント>こちらもアニメ化された、著者代表作のひとつ。かわいいキャラクターに油断し、読み始めたら大火傷必至。主人公のコジコジは可愛いルックスとは裏腹にかなりの毒舌ぶりを発揮する。それまはるでちびまる子ちゃんでの永沢君のよう。しかし、時にそれは真理なのではないかと思うつぶやきも。いったいこれはギャグマンガなのか?哲学漫画なのか?中毒性の高い作品です。
<あらすじ>花輪君がクラスの女子と音楽の話をしていたのを立ち聞きした永沢君。花輪君が口にしていた「ブートレッグ」という言葉はおろか、その日本語「海賊盤」の意味さえ分からない。もちろん、いちおう親友の藤木君も知らない。「ボクたちは言葉を知らなすぎる」と危惧したふたりは、さっそく勉強のため図書館に行き、本を借りることにする。永沢君が選んだのは『若きウェルテルの悩み』、藤木君は『車輪の下』だ。しかし、案の定すぐにふたりは読書にあきてしまうが、ふと永沢君は視線を感じる。前の机に座っているかわいい女の子が、自分を見ている!?そこで永沢君は藤木君だけを帰し、ひとり図書館に残るのだが…(第1話)。
<書店員のおすすめコメント>『ちびまる子ちゃん』の登場人物“永沢君”にスポットを当てたスピンオフ作品。中学生になった永沢君を中心に藤木君や小杉君、花輪君に城ケ崎さんも巻き込み、存分に思春期拗らせ捲っているのが笑いどころ。地味め中学生男子の日常を描いた本作は陰キャな『行け!稲中卓球部』といったところか?ちなみにまるちゃんは回想シーンにしか登場しないという潔さ。モテたいけれど素直になれない、でも人一倍注目されたい願望を持て余す永沢君。姫キャラ城ケ崎さんの永沢君に対する偏愛志向にもご注目を!
<あらすじ>「こんなにおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!! 著者が日常で体験した出来事に父ヒロシや母・姉など、いまやお馴染みの家族も登場し、愉快で楽しい笑いが満載の一冊です。「巻末お楽しみ対談」ではもう一度、全身が笑いのツボと化します。描き下ろしカラーイラストつき。
<書店員のおすすめコメント>日常の出来事を面白おかしく表現できるのは才能があってこそ。その才能はマンガだけでなくエッセイでも存分に発揮され、本作はミリオンセラーとなっている。私の周りの友人たちはみんな読んでいて会話によく出てきたので、初めて読んだにも関わらす知っているエピソードはいくつかあった。当時アイドル雑誌の裏表紙によく掲載されていた“睡眠学習マシーン”を購入したり、健康食品でのアルバイト体験など『ちびまる子ちゃん』以降の作者のエピソードが満載。笑える一作となっております。