
価値の社会学
本書は、価値に関する一般理論と、その理論を手がかりにした日本社会の分析から構成される。西洋近代に「価値」を認め発展してきた日本社会。一方は価値の首尾一貫性に、他方は外部の価値にコミットしつつ効率的に採用する態度によって特徴づけられる。ここにある差異の考察を通し、戦前以降、日本社会が経験した価値体系の変動はどのようなものとしてあらわれてくるのか―。著者が展望する新たな規範は、日本文化と西洋文化という二項対立の乗り越えまでを射程に入れる。日本が生んだ画期的な批判的社会理論であり、戦後日本社会論の白眉。
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私にとって関心のあった部分は本書の最終の2割位の部分のみで、それ以外は読んでいない。
文庫としては新刊だが、元の書籍の発行はかなり古い。著者はあらかじめかなりの事前知識を読者に求めているきらいがある。...