
夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選ばれる常連であり、野間児童文芸賞、ひろすけ童話賞、河合隼雄物語賞など児童文学の主要な賞を続々受賞した、いとうみくによる書きおろし最新作。中3の冬、受験を控えた青山湊(あおやま・みなと)、七海未央(ななみ・みお)、周東律希(すとう・りつき)の三人は、祠の前にしゃがんでいる小さな女の子を見つけた。雪はやんだようだが、気温は下がっている。何もしゃべらず、動こうとしない少女を放っておけば、凍死してしまうかもしれない。三人が下した判断は、この子を交番に連れて行くというものだった。それから四週間後、校長室に呼ばれた三人を迎えたのは、警察官たちだった。適切な判断と思いやりに感謝状が贈られたのだ――。高校生になった年の夏、三人はファストフードで再会する。七海が「これ見て」と出したスマホの画面には、親による子どもの虐待事件のニュースが映し出された。もちろん、あのときの女の子とは別人のニュースだ。しかし、三人それぞれがあのときの女の子の様子に不審なものを感じていた。名前や住所を尋ねてもけっして口を開こうとしなかったこと、交番に連れて行こうとしたとき暴れて抵抗したこと……。「もしかして、わたしたちすごい誤解をしてたってことはないかな」。警察から感謝状を贈られた三人は、自分たちの行動が間違っていなかったかをたしかめるため、あのときの女の子を探し始める――。児童文学界のトップランナーが、人の善意とは、正しい行いとは何なのかを模索する高校生たちを描き切る。
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2025/4/30 23:59 まで有効
読み始めて主題が見えて3日置いた。
タイトルが気になってまた手に取ってからは一気に。
高校生ってこんなに素直?こんなに優しい?勇気ある?
その違和感が読み進めるとひとつずつ解けてなくなっていく。
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中学3年生の男女3人が雪のある日、迷子かと思われる4歳の女の子を保護して交番へ連れていった。翌日その功績を称え表彰されるが、3人は女の子の状況に違和感を抱えたまま…そして一年たち、3人が起こした行動と...
自分がやった事は本当に正義だったのかという事を思わず考えてしまう本だった。中学生三人はコンビニで座っている女の子を見つけ、その子を迷子だと思って交番へ連れて行って感謝状まで貰ってしまうが、彼らが高校生...