
その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡した――脚本家の吉弥は、少年時代に昭和の猟奇殺人として知られる「阿部定事件」に遭遇。以来、ゆえあって定の関係者を探し出し、証言を集め続けてきた。定の幼なじみ、初めての男、遊郭に売った女衒、更生を促した学校長、被害者の妻、そして、事件から三十数年が経ち、小料理屋の女将となっていた阿部定自身……。それぞれの証言が交錯する果てに、定の胸に宿る“真実”が溢れだす。性愛の極致を、人間の業を、圧倒的な筆力で描き出す比類なき評伝小説。作家デビュー三十周年記念大作!
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2025/3/31 23:59 まで有効
女は愛する男を性交中に絞殺したあと、男の局部を切り落とした。そして男から流れ出た血でシーツに大きく『定吉二人キリ』と書き残し、女は切り落とした男の局部を持ち去った。
あまりにも有名な『阿部定事件』。...
最初は猟奇的な殺人が題材のエログロな話かと思っていたが、読み進めるたびに「どうも違うぞ」と気づいた。「定」という1人の少女が世間を騒がせた「アベサダ」になるまでの彼女の人生を、彼女と関わった様々な人々...
とうとう読み終わりました。
『阿部定事件』を舞台とした小説を書くために取材を続ける吉弥さんのストーリーと取材をした人たちの証言のパートがあり、分かりやすく物語に入り込めました…が、時々これって吉弥さん...