![私が語りはじめた彼は(新潮文庫)](/_nuxt/img/loading_book_large.42541d7.png)
1%獲得
私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。(解説・金原瑞人)
クーポン利用で【70%OFF】181円(税込)で購入できる! 6回利用可能
2025/2/28 23:59 まで有効
最後に田村隆一の『腐刻画』が来て、鳥肌ばばばときた。
もー、なんつーすごいもの書いてんだ、しをんさん!
腐刻画とはエッチングと言って、浮き出したいところを防食処理し、そぎ落としたいところを腐食処理す...
大学教授・村川融について、妻、娘、息子、弟子etcがそれぞれ語る連作。
興味深いのは、何人もの人が語る村川融という人間の人物像が、最後まで読んでもぼんやりとしていてよく分からないということ。
大学教授...
大変面白かった。interestingの意味でもamusingの意味でも。関係者の視点で次々と語られていく連作形式の小説はよくあるが、こういう展開になるとは予想だにしなかった。私のような一読者が言うの...