土蜘蛛奇談(上)

土蜘蛛奇談(上)

――細い三日月の下、その男は橋のたもとに佇んでいた。夜風にふくらんだ長い袖。白皙(はくせき)の頬にこぼれかかる、つややかな髪――。天本の姿だ。しかし、敏生(としき)の喜びは束の間だった。男は敏生に手をさしのべることもせずに消えてしまった。あたかも雲隠れしてしまった月のごとくに――。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。夢のなかの妖しを追って、たどりついた先とは……!?

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ジャンル
ライトノベル
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
講談社電子文庫
提供開始日
2013/11/08

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