妖奇庵夜話 顔のない鵺

妖奇庵夜話 顔のない鵺

「御指を、いただきたく存じます」洗足伊織(せんぞくいおり)のもとに現れた老婦人は、妖人《鬼指(おにゆび)》と名乗る。刃を手に、指をくれと迫りながらも、彼女はひどく怯えていた。他にも《シシン》、《天邪鬼》と、存在しないはずの妖人たちが伊織に近づく。青目の関わりを察した伊織は、家令・夷(えびす)にある指示を下す。一方、刑事の脇坂(わきさか)は『麒麟の光』事件の真相を追う。そこには正体不明の《鵺(ぬえ)》の気配が潜み……。本当に悪い奴は、誰なのか。妖人探偵小説第8弾。

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