涙にぬれた口づけ

涙にぬれた口づけ

ケイシーは就職の面接に出向いた。大富豪キャリスター家が、秘書を探していると聞いたのだ。キャリスター家の当主ギルは、ゴージャスな雰囲気を持つ男性でしばしば雑誌の表紙も飾っているらしい。ケイシーは面接を待つ列に加わった。だが面接室に入り、机の向こうに座る男性を見て、彼女は凍りついた。端整で男らしい顔に、嘲るような冷笑を浮かべてこちらを見ている。ケイシーの耳に、侮辱の言葉が届いた。「秘書に女性としての魅力はいらないから、君に決めたよ」

ジャンル
ハーレクイン小説
出版社
ハーレクイン
掲載誌/レーベル
ハーレクイン・ディザイア
提供開始日
2007/02/16

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