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もう1人の…本当の自分が傷ついている気がする…。専務の娘と結婚すれば、エリートコースまっしぐらの人生。だけど、これでいいのか…自分の「ウソ」で時々胸が痛くなる。とあるバーで「売り」をしている田所は悩んでいた。そんな時、若い青年が自分を指名してきた。田所はこの青年・矢部が素直な気持ちで自分にぶつかってくるのがうらやましく感じていた。この子となら現実を忘れることができるかもしれない…。そう思いつつも、現実の生活を捨てられない田所は、矢部との接触を拒み続けるが…会社にまで来た矢部を見て、田所の心は揺れ動く…。『孤独の群衆』シリーズでお馴染み、高木裕里先生の官能BL短編集!
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