玻璃の花シリーズ (全巻)
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ある日、ひとりの僧が子供を助けた。それは雪の夜に生された呪縛── 獣の刻印を持つ下法師・蘆屋道満は右大臣・小野宮の依頼を受け三条天皇を呪う術者を始末したが、帝の容態は悪くなる一方だった。人のような獣のような怨霊の仕業という祈祷師の言葉に道満は安倍晴明の影に気づく。そんな折、高野の奥に隠された「玻璃の堂」に封じ込められている瑞慧阿闍梨は、残禍に苦しんでいた。獣の血を引く子・イツの命と引きかえに双子の兄、春宮・敦明にかかる一切の厄災をその身に受ける生きた人形[ヒトガタ]となっていたからだ。そのうえ、瑞慧はイツと暮らした幸せな日々も、イツの記憶すら失っていて──!?
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レビュー
レビューコメント(2件)
一読しただけの感想になるのですが…。
作者買い。
「ザイオンの小枝」や「百日の薔薇」と同じく、一読ではその深さや良さの分からないと感じるほど、色々詰まってます。
今回は平安(?)辺りの日本、仏教、安...
現在から過去と時間軸が激しく変化し、
卓越した 美しい画で 危機に迫る場面が描かれた
壮大なファンタジーです。
安倍晴明や 蘆屋道満をこう描くのか!と 感嘆が漏れます。
持って生まれた宿命にあらがい...