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日本文学の新たな歴史を切り拓く 芥川賞・直木賞 第165回受賞作発表!!

2022年1月19日、第166回芥川賞・直木賞受賞作が発表されました。
最新第166回の受賞作と、過去の受賞作をすべてご紹介します。

第166回 芥川賞 受賞作

  • ブラックボックス
    ブラックボックス
    砂川文次
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  • 第166回芥川賞受賞作。ずっと遠くに行きたかった。今も行きたいと思っている。自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。気鋭の作家、新境地の傑作中篇。
    砂川文次 すなかわ ぶんじ1990年生まれ。神奈川大学卒。元自衛官であり、現在公務員。現役自衛官当時執筆した『市街戦』で、2016年第121回文學界新人賞を受賞。2018年下半期 第160回芥川龍之介賞に『戦場のレビヤタン』が、2020年下半期 第164回芥川龍之介賞に『小隊』がノミネートされる。

第166回 直木賞 受賞作

  • 塞王の楯
    塞王の楯
    今村翔吾
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  • 越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次(きょうごくたかつぐ)より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆(くにともしゅう)に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎(げんくろう)は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける――。どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!
    今村翔吾 いまむら しょうご1984年生まれ。2017年に『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。翌年『童神』で第10回角川春樹小説賞を受賞、2018年下半期 第160回直木賞にもノミネートされる。2019年に『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。2020年に『じんかん』で第11回山田風太郎賞受賞、第163回直木賞にノミネートされる。
  • 黒牢城
    黒牢城
    米澤穂信
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  • 本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。『満願』『王とサーカス』の著者が挑む戦国×ミステリの新王道。
    米澤穂信 よねざわ ほのぶ1978年生まれ。金沢大学文学部卒。2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビュー。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞、2014年刊行『満願』で第27回山本周五郎賞受賞、第151回直木賞にノミネートされる。

第166回 芥川賞 候補作

  • 我が友、スミス
    我が友、スミス
    石田夏穂
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  • 石田夏穂 いしだ かほ1991年生まれ。東京工業大学工学部卒。2021年『我が友、スミス』で第45回すばる文学賞佳作、同作が芥川賞にもノミネートされる。
  • Schoolgirl
    Schoolgirl
    九段理江
  • 九段理江 くだん りえ1990年生まれ。2021年に『悪い音楽』で第126回文學界新人賞を受賞。
  • オン・ザ・プラネット
    オン・ザ・プラネット
    島口大樹
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  • 島口大樹 しまぐち だいき1998年生まれ。横浜国立大学経営学部卒。2021年に『鳥がぼくらは祈り、』で第64回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作が第43回野間文芸新人賞にもノミネートされる。
  • 皆のあらばしり
    皆のあらばしり
    乗代雄介
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  • 乗代雄介 のりしろ ゆうすけ1986年生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒。2015年に『十七八より』で第58回群像新人文学賞を受賞しデビュー。2018年『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞、2021年『旅する練習』で第34回三島由紀夫賞を受賞。

第166回 直木賞 候補作

  • 同志少女よ、敵を撃て
    同志少女よ、敵を撃て
    逢坂冬馬
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  • 逢坂冬馬 あいさか とうま1985年生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。2021年に『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞しデビュー。同作が第166回直木賞にもノミネートされる。
  • 新しい星
    新しい星
    彩瀬まる
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  • 彩瀬まる あやせ まる1986年生まれ。上智大学文学部卒。2010年『花に眩む』で第9回女による女のためのR-18文学賞読者賞を受賞。2013年に『あのひとは蜘蛛を潰せない』で小説家デビュー。『やがて海へと届く』、『朝が来るまでそばにいる』、『くちなし』、『森があふれる』など著書多数。2012年に東日本大震災時の被災体験を記録した『暗い夜、星を数えて 3・11被災鉄道からの脱出』を刊行。
  • ミカエルの鼓動
    ミカエルの鼓動
    柚月裕子
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  • 柚月裕子 ゆづき ゆうこ1968年生まれ。2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。2013年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞受賞、2016年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。

芥川賞・直木賞とは?

芥川賞・直木賞は、いずれも1935(昭和10)年に、作家・菊池寛が主宰していた文藝春秋社が創設した文学賞。菊池寛の盟友だった、芥川龍之介と直木三十五の名を冠した。1945(昭和20)年から一時中断したが、1949(昭和24)年に復活。上半期(7月中旬発表)と下半期(1月中旬発表)の年2回実施されている。

芥川賞とは、新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品の中で、最も優秀なものに授与される賞であり、主に無名または新進作家が対象となる。

純文学の新人賞でありながら、第34回受賞作である石原慎太郎『太陽の季節』は、そのセンセーショナルな内容により大きな話題となり、以降、広く一般に知られる賞となった。村上龍『限りなく透明に近いブルー』、綿矢りさ『蹴りたい背中』、又吉直樹『火花』などの受賞時にも社会的なビッグニュースとして扱われ、いずれもミリオンセラーとなった。

第166回の選考委員は、小川 洋子・奥泉 光・川上 弘美・島田 雅彦・平野 啓一郎・堀江 敏幸・松浦 寿輝・山田 詠美・吉田 修一。

直木賞とは、新聞・雑誌(同人雑誌を含む)または単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中で、最も優秀なものに授与される賞であり、当初は無名・新進作家が対象だったが、現在は中堅作家が主な対象となっている。

歴代受賞者は、山崎豊子、司馬遼太郎、五木寛之、宮部みゆき、東野圭吾、池井戸潤など、国民的作家とも言うべき錚々たる顔ぶれである。一方、推理作品、および日本の大衆文芸のなかで比較的歴史の浅いSF・ファンタジー作品の受賞は少なく、綾辻行人、北方謙三、小松左京、島田荘司、筒井康隆、星新一、横山秀夫など、未受賞の大物作家もいる。

第166回の選考委員は、浅田 次郎・伊集院 静・角田 光代・北方 謙三・桐野 夏生・高村 薫・林 真理子・三浦 しをん・宮部 みゆき。

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