全11作品 「重い実」といえばこれ!書店員おすすめの1冊
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重い実先生作品を初読みの方は、ぜひこちらを…
【掲載誌】gateau
BL
【あらすじ】
二十歳になった山本蒼は人生初の彼女を作るため、いかにも飲みサーらしい日本酒研究会に入部する。しかし、実態はお酒マニアの男が集うガチなサークルで、講習会でただただ酔っ払った山本は気づくとイケメンの家で寝ていた。山本を介抱してくれたイケメン・小林は稀代のモテ男なのだがアナコンダ級の巨根が原因で未だに童貞だと言う。そんな小林に同情した山本は──。
【書店員のおすすめコメント】
読むと幸せな気持ちになれること間違いなしの人気シリーズです。クスっとあり、エロあり、涙あり(悲しい涙ではなく、恋っていいなあ……なんだか泣けちゃう……という涙)。巨根もの=エロ、と好む方も避ける方もいらっしゃるかと思います。本作は巨根ゆえの悲哀はキーではあるものの、その点だけをクローズアップするのではなく、ピュアなふたりが友情からの愛情を育てていく様子が描かれているので、ぜひそういった純愛部分も一緒に味わっていただきたいです……‼
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極太ストーリー×重い実先生は、さらっと読めてズンッとくる
【掲載誌】gateau
【あらすじ】
「僕、小さくなりに行ってくる」巨人族の小竹は手違いで普通の高校に入学してしまう。ほどなくして転校することになった小竹だが、普通サイズの武田と両想いだったことが分かり付き合うことになった。二人はセックスができなくても幸せな日々を過ごしていたが、ある日、小竹が“大きいものを小さくする”木の実が存在するのだと言いだし──。
【書店員のおすすめコメント】
巨人族の小竹と普通サイズの武田の対格差は表紙の通りです。元は同級生で実はお互いのことを意識していたふたりが付き合うようになったのは実に自然な流れで、ふたりは付き合いたての恋人らしく、初々しく、楽しく幸せな日々を過ごします。そんな序盤の童話のような可愛い恋の物語から一変、中盤以降は心と身体・愛と快楽のありかたを問うようなシリアスで切ない展開が続き、小竹と武田、そして彼らを取り巻く人々の一途な想いに胸を打たれます。途中で切なさで心折れそうになっても、上下巻ぜひ読んでいただきたい作品です。下巻には、報われてほしい男No.1(当方調べ)大橋メインのお話も入っていて、手厚いです…ッ!
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大橋のその後が読める⁉ 重い実先生に大感謝の一冊
【掲載誌】gateau
BL
【あらすじ】
『おおきい小竹とちいさい武田』収録の大橋と三宅のその後を描いた電子限定描き下ろし番外編! 大橋の想い人である武田の代わりとして、大橋と肉体関係を持った三宅。しかし、いつしか二人は半同棲状態ですっかり恋人のようになっていた。心配性で神経質で恋人には干渉したいタイプの大橋は今では三宅の不安がなくなるくらい三宅に独占欲をわかせている。そして二人が一緒に過ごす時間と比例して三宅が書いている『大橋記録ノート』も更新され続け──。
【書店員のおすすめコメント】
よかったね、本当によかったね……。『おおきい小竹とちいさい武田』下巻収録の大橋と三宅のその後のお話。大橋と三宅、それぞれのヤバいくらいの執着と愛がひしひし伝わってきて、ふたりが巡り合えたことにただひたすら感謝です。
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甘さマシマシの重い実先生ワールドを楽しむならこちら!
【掲載誌】gateau
【あらすじ】
「50m以上離れると寿命が縮まる」酒屋の息子・清之介と喫茶店の息子・一左はお隣さん同士、幼馴染として生まれ育った。世話焼きな清之介とおっとりした性格の一左は、近所でも有名なニコイチだが、実のところ清之介は物心がついた頃から一左に惚れている。そんな清之介は朝が弱い一左を起こし、朝勃ちを治めて服を着せるのが日課。始まりは中学のとき、一左が寝ている間に服を全部脱いでしまうため親を頼れないということからだった。清之介が世話をしている間、一左は絶対に目を覚まさない…10年間ずっとそうだったのに──。【描き下ろし18Pあり】
【書店員のおすすめコメント】
お隣同士、幼馴染として生まれ育った酒屋の息子・清之介と喫茶店の息子・一左。清之介は幼いころから天使のように愛らしい一左に惚れているが、その想いをひた隠し(ているらしい。本人的には。)、寝起きが死ぬほど悪くおっとりしている一左の世話を焼く毎日。ある意味王道の幼馴染設定なのですが、ちょいちょい差し込まれてくる麻雀エピソードや清之介の昔から変わらぬ一途な視線など、ああ……重い実先生だなあ……! と。最初から最後まで盤石なふたりの世界が展開されている、重い実先生作品の中でも甘さマシマシな1冊です!
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タイトルにおッ⁉となった方。期待を上回る満足感、ありますよ。
【掲載誌】gateau
BL
【あらすじ】
彼女とすれば? こういうこと。平凡で意思の弱い坂口は、料理上手で気が効くイケメン高東に予定を把握され、執着される毎日を送っていた。ルームシェアをしている二人は一緒にAVを見たことをきっかけに、身体の関係を持ち、高東のエッチな要求は日に日にエスカレートしていく。今では一緒にお風呂に入り、恋人同士のような甘いキス。しかしある日、高東は合コンに出かけて行き、どうやら最近彼女ができたみたいだ。どういうつもり。
【書店員のおすすめコメント】
ルームシェアをしている二人が一緒にAVを見たことをきっかけに身体の関係を持ち(まくり)…俺たちの関係は一体⁉ という王道ストーリーなのに、こんなの初めて読んだんだが…⁉ という斬新さ。じわじわ来る違和感と笑い。タイトルに偽りなしのアホとエロ。そして突然来るキュンとホロリ……何を言っているのかわからない、という方はぜひ、まずは読んでみて下さい! 読み返すたびに「あっ、ここ…めっちゃ好きじゃん…もう絶対好きじゃん…」と嬉しい発見がある、ハッピーBLです。
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ほっこりと切なさと、読後のハッピー感がすごい!
【掲載誌】gateau
BL
【あらすじ】
眠らないで、セックスしてよ。男前な京田に一目惚れした四ツ川は出会ったその日に声をかけ誘われるまま熱い一夜を過ごす。その後すぐに交際を始めラブラブの二人だったが、四ツ川は、京田が夜な夜な他の男の夢を見ていることに気づいてしまい…。
【書店員のおすすめコメント】
乱気流でバカみたいに揺れる飛行機で爆睡する姿に一目ぼれ→空港でナンパ→即ベッドインした四ツ川と京田は、とんとん拍子に超ラブラブな関係になる。しかし京田は夜な夜な他の男の夢を見ているようで……? はたから見たら盤石すぎるふたりなんだけどな、恋をすると人は不安になるのかな……などとレビューしている私ですが、正直まだ全く本作の魅力を伝えられていないな、と焦っております。重い実先生の一言でいうとシュールな魅力がてんこ盛りで、自分は何を読んでいるんだ…⁇⁉ と混乱した脳天に注がれる甘すぎるふたりの日常とエロスと切なさとハッピー……癖になる一冊です!すみません読んでください!
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愛しさとエロスてんこ盛りの青少年の葛藤
【掲載誌】gateau
BL
【あらすじ】
気づいたらセックスしてた。理系の男子校で女子と無縁の生活を送る横井と吉岡は「唇の柔らかさは女子と男子で変わらない」という理系的考えの元、ある日キスをしてしまう。その日を境に勉強会と称してエッチへの探求にも精を出すようになった二人だったが、覚えの早い吉岡はどんどんエスカレートしていき──。
【書店員のおすすめコメント】
頭脳明晰な横井と努力家タイプの吉岡、理系の男子校に通うふたりは勉強をしすぎたあげく、興味本位でキスをしてしまいーーというところから始まるお話。重い実先生ならではの秀逸な言葉選びと心理描写で描かれる迷える青少年の情動は、ガッと脳に刺さります。身体は重ねているものの(はたから見ると完全に両想いのふたりなんだけど)付き合ってはいない。そんな関係にお互い不安な気持ちを抱いている様は、じれじれ必至……! 温度と湿度が感じられるエロスもお見逃しなくッ。
こちらもオススメ!
【ご注意事項】
- ※本ページに掲載している連載中作品の巻数は、2021年1月時点のものです。
2016年『アホエロ』(一迅社)でデビュー。『愛しのXLサイズ』や『ロマンスとジェラシー』をはじめ、独特の世界観で読者を魅了し続ける。物語の本筋とは別のところのキャラ設定や描写にちりばめられたシュールな要素は、笑いやトキメキ、切なさを倍増する作品の魅力となっている。登場人物の心情を届けるセリフの言葉選び・表情の描写も秀逸で、読者を作品世界へと引き込む。エロシーンの濃厚さにも定評があり、温度と湿度、さらには速度や密度さえも感じさせる絡みは圧巻である。
(書店員:イヌスキー/30代)