<あらすじ>広告代理店勤務の桜井は、帰途、ある青年とぶつかって仕事の資料をダメにされてしまうが、その相手が同じ資料を持っているとのことで家に招かれた。彼はその古くて広い一軒家で下宿を営む家主だという。水川蓉一と名乗るその青年は大学生で、桜井に対してひたすら無愛想。そっけない態度と不躾な眼差しを苦手に思いながらも桜井は、「家が気に入った」とたびたび蓉一のもとを訪れるようになり……。
<書店員のおすすめコメント>実写映画化もしたこちらの作品、無口で何を考えているのか伝えるのも、自分で自らの感情を認識するのも苦手な美大生・蓉一が、ひょんなことからワーカホリック会社員・桜井と出会って始まります。二人の出会いも第一印象も最悪に近いのに、なぜか目を離せない。一歩一歩、たとえカッコ悪くても、いやむしろカッコ悪いからこそ少しずつお互いを知り、お互いの芯の部分に惹かれていく。その優しいこころの通わせあいが丁寧に描かれるリアルな恋は、もはや腐女子にとっての「救い」と呼べるレベルではないでしょうか――!!! 必読です。
(合掌/20代/女)