<あらすじ>父親が亡くなって一週間。怒谷 笑を訪ねてきたのは、父親が遺した500万円の借金の取り立てだった。家は貧しく、笑うのが苦手で、人づきあいが苦手で、誤解されてばかりのツイてない人生を送ってきた笑。そんな笑に貯金なんてあるはずもなく、ゲイ専門の秘密クラブに売られそうになったとき、高校時代のクラスメイト・福冨稔持が現れ、「俺が怒谷を買う!」と言い始めて!?
<書店員のおすすめコメント>山本小鉄子先生はかわいらしいイメージの受けが多かったのですが、本作では三白眼で卑屈な受けちゃんの登場です! 怒谷 笑(いかりや えむ)は父親が遺した500万円の借金の取り立てに遭っているところに、高校の同級生・福冨稔持(ふくとみ ねんじ)と偶然再会します。やたら自分のことを助けようとする福富に、笑くんが「なんで?」と尋ねると「好きなのかもしれん」と言われて…!? 福富に告白されて、自分も福富のことが好きだと自覚した笑くん。でも借金を返済するまではそんな余裕はない…。一緒に過ごすうちにますます福富に惹かれているのは確かなのに、付き合うことができないから悶々と悩む笑くん…。福富は、笑くんにいきなりキスしてきたかと思ったら、下の名前で呼んでいいかを律儀に確認する純情なところもあって…。そんな“天然武士男”の猛烈なアピールに笑くんは耐えられるのか!? あぁまた小鉄子先生に焦らされる!(歓喜) 小鉄子先生! 2人のハッピーエンドまで見守る覚悟はできています!
(ふじやす/20代/女)