<あらすじ>【雑誌掲載時のカラーページを完全再現したデジタル限定版!!】 80年代少女まんがの金字塔、成田美名子の代表作が「愛蔵版」となって甦る! ニューヨークの美術学校に通う活発な少女・アニスは、同じ学校に通う人気俳優 兼モデル・シヴァと双子の弟・サイファの秘密を知ることに…!? 美麗なイラス ト満載のカラー口絵、巻末には成田美名子スペシャルインタビューを収録した永久保存版です!
<書店員のおすすめコメント>漫画において服装というものはシリーズを通してずっと一緒、もしくは毎話異なるということもよくあるものです。
しかし、成田先生の作品では登場人物達のワードローブが決まっています。
例えば、作中での季節が冬であれば同じ人物が同じコートや小物を使用していて数年にわたり愛用しているのがわかります。
こういった細かい設定が彼らが現実に実在にするかのように見せ、身近に感じさせてくれます。
そしてこの服装の事実に気付き最初から読み直すと、共依存し互いを似せようとしていた双子のそれぞれの個性が現れてくる課程など、一度目では気付かない点を多々見つけられるはずです。
さらに愛蔵版には、雑誌掲載時のカラーイラストも収録されていて、この懐かしく美しいページを眺めるだけでも“一見の価値あり”です!
例えは紙書籍だと中央が見切れて悲しかった、私のお気に入りの「4巻10P、11Pの見開きカラー」の水面の描写も電子版だとフルカラーで鮮やかに! そして綺麗に一枚絵として見れるのです・・・!
それぞれの巻末にはインタビューや資料、対談も収録されるなどそれだけでも読み応えあり!
過去に読んだことのある方でも是非この気に読み返してみてください。
<あらすじ>『CIPHER』では、シヴァの友人として出演していたレヴァインが今度は主役。彼が熱い想いを寄せる豪快な美女アンブローシアも登場して、N.Y.ユニバーシティ・ライフは超刺激的!!
<書店員のおすすめコメント>誰でも年を経ると“あのときあちらに進んでいたら――”なんていう、人生の岐路があるはずではないでしょうか。
「生きてるうちには何度か 帰路に立たされることがあるものだ」
「どんなに真剣に考えて出した答えでも、やっぱり後悔するぞ」
「人間先のことはわからない 後悔することも絶対におこりうる」
こちらは作中でとある選択を迫られたアレクへの助言なのですが、こういう率直な台詞が各所に散りばめられていて、悩むアレクが出す答えや台詞は私にとって人生のバイブルと言っても過言ではありません。
思い悩みつつも前向きになりたい気分の時はとりあえず『ALEXANDRITE〈アレクサンドライト〉』を読むことを推奨します!
カットで選んだこの雑誌紙面の台詞“REFLECTION
ON
YOU,YOURSELF.”も、『成田美名子画集 watermark』に収録されているカラー版を見るとより一層厳かな気持ちになり、改めて自分を見つめ直すきっかけになるような気がします。
カラーだとモノトーンより圧倒されること間違いなしなので、興味をお持ちの方には是非見ていただきたいです!
そして最後に。
作中に登場する、“スカベンジャーハント@コロンビア大学ノンジャンルカルトQ”。
これは一度やってみたいようなやってみたくないような・・・。
学生時代にこういう体当たり体験をしておくと、実際に社会に出たときに役に立つ行動力や実行力が身につくのではないだろうかと思いました。
その他にもシークレットサンタ、ハロウィーンのパーティクラッシュと自分が良いと思ったことを全力でやりきるアレックスの姿はをあまりに眩しいものに感じます。
この彼らを見てアメリカの大学生生活に憧れた方も多いのでは・・・!?
<あらすじ>理由有りで日本にやって来た9歳のペルー人少年・ミゲールは、山王丸家の養子となり、愛情を受けて育つ。そして高校生となった彼には、バスケや弓道を通しての新しい出会いが待っていた――。待望の文庫化!
<書店員のおすすめコメント>成田先生の作品には随所に当時の時事ネタ・CMネタが散りばめられているのですが、皆様はいくつ気付けるでしょうか?
これはあのCMだ! なんて気付くと一気に時代背景を思い出し懐かしい気持ちになります。
この作品は主人公のミゲールだけでなく、登場人物たち全員の心の成長物語です。
加えてその成長を見守る大人も懐が広く皆素敵なのです。
そして、その大人たちの中では榊原家のじいさまが実は一番のいい男なのではという事実に気付かれている方も多いのではないでしょうか。
なにせ若いころは西門さんにそっくりということなのでイケメンなのは間違いないですし、頭の上がらない愛する奥様のスーちゃんこと涼音さんとはドラマチックな恋愛をしてそうな雰囲気が漂っておりますし、大人の包容力とお茶目さは群を抜いております。
お二人のお若い時代を想像してみると何だか楽しそうな気がしてしまいます。
<あらすじ>幼い頃から能の舞台に立っている能楽師・憲人は修行中の身の上。祖父であり師匠でもある左右十郎先生の内弟子として、忙しい毎日を送っている。舞台の上では天人・美女・鬼にすら変幻自在…魅惑的な憲人の「お能」ライフを描くシリーズ第1巻!! 電子書籍版には「NATURAL外伝」として掲載された「花よりも花の如く」「天の響」の読切2編を冒頭に収録。
<書店員のおすすめコメント>溜め息の出るような美しい衣装や舞のシーンは読むだけでお能を一番見たような気持ちになれること間違いなしです。
日常生活で誰もが気になる些細な人間関係――頑固な年上の方との付き合い、兄弟との関係に、年上としての立ち位置などなど――に迷い悩むけんちゃんの姿は深く共感してしまいます。
実体験の話になりますが、ある真夏の日の仕事終わりに舞台を拝見する機会があった時のことです。
仕事の疲れと涼しい空調に地謡のいい声、そして優雅な舞という心地よい空間に思わず居眠りをしていると突然舞台上で激しく足音が打ち鳴らされビックリして目が覚める、という経験をしたことがあります。
作中にもお客さんが居眠りをしているという似た状況が描かれているシーンがあります。
作中のエピソードとしては小さい出来事かも知れませんが、観客としての体験と演者側の目線を両方知ることができた非常に興味深いシーンだったなと思っています。
選んだカット画はテレビ局の方にけんちゃんが見初められるシーンなのですが、確かに鬼面の下からこんなに綺麗な青年のお顔が現れたらビックリです。
自分が実際に舞台上で観客として観劇していたならば間違いなく「あの役者さんは誰だろう?」と興味を惹かれて帰宅後に調べる気がします。
実際に普段でも芸能関係の役者さんがテレビに出演されている姿を多々見かけますし、この作品を読んで以来テレビに出演されている方々を拝見すると「けんちゃんとか芳年さんもテレビにこういう風に映るのかしら」と妄想が膨らむようになってしまいました。
ストーリーだけじゃなく、実際にお能を見に行く前の入門編としても間違いなしの作品です!
<あらすじ>1977年のデビュー以来描きつづけてきたカラーイラストを厳選し、150点以上を一挙に収録!数々のヒット作を生み出してきた成田美名子のデビュー25年目を飾るにふさわしい豪華画集。カバーイラスト描き下ろしに加えて、ロングインタビューも収録!
<書店員のおすすめコメント>連載当時のイラストが多数収録されていて、巻末には先生のインタビュー収録まであるというファンには堪らない一冊です!
「あのシーンの表紙だ!」と、作中の各ストーリーの記憶がよみがえってきて再感動間違いなし!
こちらのカラーイラストを眺めつつ本編の漫画を読む、そんな贅沢な楽しみをオススメします!
思わず額に入れて飾りたくなるような美しい見開き収録のイラストも多数です。
電子版だからこそ可能な、真ん中での切れ目がない一枚絵で堪能していただきたい!
画面を拡大して描き込みの細かさに見入ったりと、何時間でも眺めていられる一冊です!!
<あらすじ>かつての大戦の後、天(ヘヴン)と地(アース)に逃れた人々の子孫が妖精(ウィルキー)たちを巻き込んで長い間争いを続けていた。未来の地球を舞台にファンタスティックな世界を描く表題作ほか、初期の名作を集めた待望の一冊!! 電子書籍版には、白泉社文庫紙版には未収録の「2年4組・その逆襲」を収録。
<書店員のおすすめコメント>いつもとちょっと雰囲気の違うSFが表題作です。
この作品に登場するセレムはエイリアン通りにも登場する『セレム』の元になるキャラクター設定だそうです。
エイリアン通りのあとがきで成田先生も触れていますが、確かに最早別人。
こちらを先に読んでいたので、個人的にはエイリアン通りに登場するちょっと不思議な力があるセレムに違和感を感じなかった覚えがあります。
世間的にはどちらの方が印象が強いのでしょうか。
こちらのセレムは「エイリアン通りのセレムの子孫とでも思って~」とのことですので、素直にそう思って読むと面白いかも知れません。
そうすると登場する各キャラが既刊作品の誰かの子孫なのでは・・・! なんて想像して、似たキャラクターがいないかと思わず探してしまいます。
<あらすじ>万能生徒会長のユーティと転入生のみき、そして個性豊かな仲間たちが函館市内の全寮制男子高校で繰り広げる、笑いと涙と悩みありのさわやか青春物語。成田美名子の初期傑作がついに文庫化!!
<書店員のおすすめコメント>タイトル通り、転校生とみきとユーティが全寮制高校で出会い掛け替えのない親友になっていく様子が描かれている作品です。
が、途中まで読み進めると「ちょっと待てよ、シルフィンの方がそれぞれと濃密に友情を育んでいるのではないか!?」という状況に気付いてしまうのです。
年上なのにみきに心配されるシルフィン。
ユーティと友達になりたくて試験をがんばっちゃうシルフィン。
そして友達思いなのに素直になれず憎まれ口や手が出てしまうシルフィン。
見知らぬお嬢さんに一方的にノリ気じゃないデートの約束をされても、寒さを心配して約束の場所に向かってしまうシルフィン。
この行動は完全に俗に言う“ツンデレ”という存在です! 非常に可愛いです!
彼がメインのストーリーが2つ収録されているのですが、ツンデレの魅力が遺憾なく発揮されております。
メインにしてくださってありがとうございますの一言に尽きます。
結果として一冊に占めるシルフィンの割合は、主人公二人と一緒もしくは多い程になっておりますので是非ご注目ください!
<あらすじ>学園の有名人(?)高3の七穂辰之介と沢田涼司のふたりが隣に引っ越してきてから、高1の泉みさとの生活は一変!“夢追人トリオ”の輝ける青春を描いた、成田美名子の不朽のメッセージ!!
<書店員のおすすめコメント>内気な主人公みさとを超感激少女に変えたのはお隣りに引っ越してきた先輩二人。
破天荒で冗談も本気も境目がないその言動に憧れつつ振り回されながら、みさとも一緒に成長していきます。
人に頼らず自分で自分のやりたいことを見つけたみさとの姿は1話目と比較すると比べようも無いくらいに成長が実感できて胸が熱くなるような気がしました。
親とケンカをしてもやりたいことを見つけそれに向かって計画を練り、夢を貫き通す涼司の姿はいつ見てもかっこいい!
<あらすじ>容姿端麗、頭脳明晰、学園のヒーロー・シャールのまわりは、謎と危険の香りでいっぱい! スリリングでハートフルなアメリカン・ストーリー!!
<書店員のおすすめコメント>主人公のシャールはカッコいいの一言につきます。
学年をスキップして16歳で大学生、そしてビバリーヒルズに住みアラブの石油王の息子という触れ込みで学園内に知らない人はいないくらいの有名人。
成田先生の作品に共通する“美しい破天荒のイケメン”の集大成それがシャール!
人のためなら女性にだって悪者にだってなってしまう優しさ。
作中に何回も出てくるシャールの女装もきっかけは翼くんの為だったりするのですが、正直本当に美しい。
最終巻にそんな美しいシャールが出演した作中映画のストーリーが漫画で収録されているのですが、とにかく微笑ましく可愛い少女に仕上がっています。監督、流石です。
そして光と影のような存在に素直になれないセレムとのやり取りは、お互の存在や相手の危機が察知できるという絆の深さも相まって兄弟ケンカを見守るような気持ちになり、ジェルでなくても二人のやり取りがじれったくてたまりません。
さらにセレムにはちょっと不思議な力があるのですが、その理由の詳細はあとがきもしくは『天(そら)の神話
地の神話【電子限定特別編集版】』をご覧下さい。
宗教や政変といった重いテーマはあるのですが、シャールくんと翼くんやその他皆のその後のストーリーも想像してみたくなります。