<あらすじ>乱馬が女の子だったことで、早雲はがっかり。ところが風呂から上がった乱馬は男の子に、パンダは乱馬の父・玄馬に変わっていた。二人は中国で修行中、その水に触れると女になってしまう泉と、パンダになってしまう泉に落ちていたのだった。お湯をかければ元に戻るのだが、男と女、人間とパンダを行き来するやっかいな二人を前に、許嫁候補となったあかねをはじめ、天道家は大混乱になる。人気コミック新装版の第1集。
<書店員のおすすめコメント>私が今まで読んできた作品の中で一番古い記憶にあるのがこちらの作品。まんがはもちろん、アニメもドラマも観ました。「週刊少年サンデー」にて『うる星やつら』連載終了後の次作であり、ベストセラーとなっています。
何がおもしろいのか、どこが魅力なのか、この機会に全巻を読み直して深く考察しようと試みたのですが、気が付くとるーみっくわーるどに入り込みすぎて、我を忘れて一気読みしてしまっておりました。
登場人物がたくさん出てきますが、それぞれの個性がしっかり際立っていて全員が愛すべき存在なのが本当に素晴らしいです。読者のみなさんの中にも、乱馬が好きだったり女らんまが好きだったり、あかねやかすみ、なびき、はたまた九能、良牙、玄馬…。私はシャンプーの大ファンです。
魅力的なキャラクターたちが次々と現れては、乱馬との格闘を繰り広げ、コメディな展開もありつつ、乱馬とあかねの恋の行方は…。とにかく、最後までおもしろさが止まることを知らない最高の作品です。
この作品に出てくるキャラクターたちに憧れて、親にチャイナ服を買ってもらったことが思い出です。
<あらすじ>なぜかこの世の不幸を一身に集めてしまう「見るからに凶相の持ち主」・諸星あたる。UFOに乗ってやってきた女の子・ラムちゃんの鬼ごっこの相手に選ばれてしまったことから、あたるの運命はさらなる不幸(?)へと突入していく……。コミック界をゆるがした高橋留美子の奇想天外SFコメディが、ついに新装版で再スタート!!
<書店員のおすすめコメント>「とにもかくにもラムちゃんがかわいい!」読んだ方はたぶん全員がそう思うことでしょう。漫画やアニメは見たことないけどラムちゃんは知っているよって方も多いと思います。ラムちゃんをこの世に生み出してくださった高橋先生には感謝しかございません。
『うる星やつら』は1978年に短期連載として始まりました。この時の高橋先生はなんと大学生。大学を卒業すると同時に週刊連載になり、単行本は34巻と長期連載作品となりました。
あたるのことが大好きなラムちゃん。それに対し、色んな女の子にちょっかいを出すあたる。きっと二人は思い合っているはずなのですが、ラムちゃんになかなか好きと言わないあたるにやきもき…。二人の未来は一体どうなる!?
<あらすじ>▼第1話/封印された少年▼第2話/甦る犬夜叉▼第3話/玉を狙う者▼第4話/屍舞烏▼第5話/かごめの矢▼第6話/逆髪の結羅▼第7話/骨食いの井戸▼第8話/帰還
<書店員のおすすめコメント>こちらも高橋先生を代表する1作。著者にとっての最長編ですが、それを感じさせないストーリー展開はさすがのひと言です。
舞台は戦国時代。妖怪と人間両方の血を引く“半妖”犬夜叉と、彼のかつての恋人の生まれ変わりで、500年後の現代からタイムスリップしてやってきた少女・かごめを中心とした仲間たちとともに宿敵を倒すため戦う…というバトルファンタジーテイストの強い作品で、その中にもコメディ要素あり、シリアスなシーンあり、そしてギャグありと、高橋留美子作品の魅力をこれでもか!と味わうことができます。
そして、終盤に向かうにつれて強くなっていく犬夜叉とかごめの互いへの想いと絆にグッときます!最終回は思わず涙、そしてすがすがしい気持ちでいっぱいになれますよ。
ちなみに、女性目線で申しますと、本作はとにかく男性キャラがカッコイイ! 連載当時私は小学生でしたが、毎週キュンとしながら「少年サンデー」を読んでいたのはいい思い出です。
<あらすじ>曲者揃いの住人たちから邪魔されても、新管理人・音無響子を一途に慕うけなげな五代。だが彼女との恋を実らせるには、あまりに大きく険しい壁があった。それは響子が結婚半年で夫を亡くした未亡人であることで…。不朽の名作が、新装版で再登場!!
<書店員のおすすめコメント>初連載作品の『うる星やつら』で脚光を浴びる中、ほぼ同時期に連載を開始した『めぞん一刻』。高橋先生の作品を語るうえで、絶対外せない名作です。
本作の大きな魅力といえば、なんといっても永久不滅のヒロイン・響子さんですよね。このコメントを書くにあたり再度読み返しましたが、やっぱり、いい。同性でもそう思うんですから、男性から見ればもう大変なんでしょう。きっと。そのくらい魅力的に描かれている、高橋先生作品に登場するキャラの中で最高クラスにいい女です。
TVアニメをはじめ、メディア化多数の本作。どんな話か知ってはいるが原作を読んだことはない、というかたも、この機会にぜひお楽しみください。
<あらすじ>高校1年生・真宮桜は、幼い頃あの世に迷い込んで以来、幽霊が見えるようになった女の子。5月のある日、入学以来ずっと欠席だった隣の席の生徒・六道りんねが登校してきた。真っ赤な髪、ジャージに羽織姿の奇妙な恰好をした少年。だが、彼の姿は桜以外には見えていないらしく、また幽霊かと思って眺めていると、今度は巨大なチワワの霊が教室に迷い込んできて…?「霊的問題に悩まされているなら、百葉箱にお供え物とさい銭を入れておけば解決する」という噂を自ら流し、死神みたいな仕事をしている少年・六道りんね。幼い頃から幽霊が見える女子高生・真宮桜は、なんだかんだでりんねの仕事を手伝うことに…?死神少年×霊感少女の放課後レクイエムコメディー開幕!
<書店員のおすすめコメント>高橋先生の作品のヒロインといえば、活発で男勝りなところがあって、まさしく“おてんば”という言葉がぴったり!というイメージですが、本作『境界のRINNE』に登場する桜は、明るい性格ではあるもののどこかおっとりした雰囲気で、喜怒哀楽をあまり表に出さない女の子です。主人公のりんねもまた、他作品の主人公たちと比べるとちょっとクールなところがあるので、お互い惹かれ合いながらもうまく感情を表現できず、すれ違ってしまうことがしばしば。もどかしい…もどかしいんです!
それでも、ふたりで助け合いながらたくさんの幽霊を輪廻の輪へ送り成仏させる中で、りんねと桜の関係がどう進展していくのか、ぜひ見守ってください。
<あらすじ>若者であふれる真夏の海辺を、薄汚い格好をした男が地図を手に歩いていく。その男、湧太の目的地は野摺崎。そこは、険しい山と岩壁ばかりの海岸に囲まれた秘境であった。湧太は、500年前に人魚の肉を食べ不老不死になった体を元に戻してもらうため、人魚を探す長い旅を続けていたのだ。湧太が山中に分け入っていくと、そこには人知れず、しかも女だけが隠れ住む村があった。女たちは、なぜか真魚という少女に足かせをはめ、監禁するように育てていた…。湧太と真魚の出会いを描く「人魚は笑わない」のほか、“人魚”と“不老不死”にまつわるエピソードを収録した全6話。遠い過去、湧太が流れ着いた島で助けられた凛との出合い。そして、人魚を執拗に探す、砂や逆髪島の海賊衆たちとの渡り合いを描く「闘魚の里」。旅の途中で真魚とはぐれてしまった湧太が真魚を探すべく辿り着いた場所は、人魚の肉が隠されているという森だった…
<書店員のおすすめコメント>食べれば不老不死になるという人魚の肉。その肉をおもしろ半分で食べてしまった主人公・湧太はその後、本当に老いることもなく死ぬこともなく500年も生き続けることに。永遠に尽きることのない命に苦悩する湧太は、”人魚に会えば普通の人間に戻れる”と聞き、人魚を求めて旅をします。湧太と同じく人魚の肉を食べて不老不死になった少女・真魚とともに永遠の旅を続け、その中で人魚の肉に翻弄される人々の悲しい物語を目の当たりにしていきます。コメディ作品を描くイメージのある高橋先生ですが、こちらの作品はそれとは対照的にシリアスな内容であり、一つひとつのストーリーも悲しいままで終わるものが多くあります。永遠を求める人間の愚かさ、命の大切さ、生きる意味を深く考えるきっかけとなる作品と言えます。 今もどこかで生き続けているであろう湧太と真魚。二人が幸せでいられるよう願うばかりです。
<あらすじ>ペットの飼育を禁止する運動が活発化し、そのために引っ越す家庭も後を絶たない平成団地。そこに住む羽賀家は、ペットを飼っていないためその運動については全くの他人事であった。ところが一週間だけという約束で、ペンギンを預かることになってしまい…!?『うる星やつら』『らんま1/2』『犬夜叉』等で知られる著者が、「ビッグコミックオリジナル」に年1回のペースで描いている大人向け短編連作。2003年7月からのTVアニメ化を記念して、お求めやすい新装版で再登場!
<書店員のおすすめコメント>「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にて年一回のペースで描いていた作品がまとめられたこちらの短編集。自分の周りで、身近なところで、あるいは自分自身に起こりうる日常と、その中のまさかの非日常が気持ちよく混ざり合った物語が詰まっております。どちらかというと大人向けの内容で、コメディでありながらも深く考えさせられるストーリーは何度でも読み返したくなります。そんな作品たちの中で泣けるのが『茶の間のラブソング』『ヘルプ』『赤い花束』の3つ。長年連れ添った夫婦、お互いが年をとった親子…。ずっと一緒にいると、感謝の気持ちや愛を伝え合うことは恥ずかしくてなかなかできなくなるものですが、後悔しないように、言えるときにこそ伝えるべきなんだなあとしみじみと思いました。胸がじーんと熱くなるストーリーです、おすすめです。
<あらすじ>天性の素質と妙なツキを持つ若きボクサ-,畑中耕作.しかし,根性がまるでない(!?)ためか,試合前になっても食べることを我慢できず,ジムの会長には世話をやかせっぱなし.そんな耕作は恋するシスタ-アンジェラのもとへ,毎度毎度,懺悔をし,またシスタ-アンジェラも耕作を心から応援する.その耕作が試合中にリングで吐いてしまい,「ボクシング界のつら汚し」ということで,以後試合ができない状態となってしまう.そんな中,ロ-ドワ-クで誤って殴ってしまった相手がプロのボクサ-で恨みを果たすために試合を申し込んでくる.そんな経緯も知らず,耕作は再びリングへ.天性の素質と妙なツキは通用するのだろうか?
<書店員のおすすめコメント>高橋先生作品の代名詞と言えるラブコメに、スポ根要素をミックスした本作。主人公はボクシング選手、そしてヒロインは修道院のシスター見習いという異色の取り合わせです。
天性のパンチ力を持っているにもかかわらず、食べることが大好きなプロボクサーの畑中。減量に失敗しては試合に敗ける、ということを繰り返していましたが、シスターアンジェラにいいところを見せたい一心で減量にも真剣に取り組み、持ち前のボクシングの才能を花開かせていきます。
一方のアンジェラもそんな畑中に徐々に惹かれていきますが、彼女は神に仕える身。恋愛なんてもってのほか、と思ったら…!?
ふたりの関係にはいろんな壁が立ちはだかり、周りからのちょっかいも入ったりします。それでも、畑中のド直球なアプローチに次第に心を動かされていくアンジェラがとてもかわいく描かれています。ふたりの恋路の結末を、どうぞお見逃しなく。
<あらすじ>▼第1話/勝手なやつら▼第2話/腹はらホール▼第3話/黄金の貧乏神▼第4話/ダストスパート!!ミスター・プーの巻▼第4話/ダストスパート!!ゴキブリは生きろ、ブタは死ね!!の巻▼第4話/ダストスパート!!マリン・ボーズ’97の巻▼第4話/ダストスパート!!行方不明路の巻▼第4話/ダストスパート!!ダスト・シーンの巻▼第5話/商魂
<書店員のおすすめコメント>デビュー作『勝手なやつら』を含んだ珠玉の短編集です。高橋先生の初期作品が収録されており、その他のヒット作から読んだ方には絵柄が少し古く感じるかもしれませんが、収録された作品はどれも本当におもしろく魅力たっぷりのラインナップとなっております。個人的なお気に入りは2巻目に収録されている『炎トリッパー』。現代の女子高生・涼子は、ある事故がきっかけで戦国時代にタイムスリップしてしまうのですが、そこで出会う青年・宿丸とは特別な繋がりがあるのです。最後まで読み終わったときの「ああ、これぞ、ロマン…」感がすごく、感動の一言でした。ここには高橋留美子作品の原点が詰まっているように感じます。 コメディ、SF、シリアス…。天才・高橋留美子が描く様々な素晴らしい作品たち、ぜひともご一読ください。
<あらすじ>▼第1話/スリム観音▼第2話/犬で悪いか!!▼第3話/お婆さんといっしょ▼第4話/がんばり末世▼第5話/グランド・ファザー▼第6話/宝塚への招待~INVITATION TO TAKARAZUKA~▼第7話/1orW(ワン・オア・ダブル)▼第8話/ハッピー・トーク▼第9話/うちが女神じゃ!!
<書店員のおすすめコメント>9作品が収録されたこちらの短編集。1話目の「スリム観音」が個人的にお気に入りです。タイトルだけ見ると「なんじゃそりゃ」って感じなのですが、最後に胸キュンのオチがしっかり描かれているあたり、るーみっくわーるどのラブコメだなあとほっこりしました。どれを読んでも思うのは、やっぱり高橋先生の描く女の子ってかわいい。みんなきゅるんきゅるんしてて、プロポーションが良くて…。この短編集に出てくる女の子たちも例外ではないので、ぜひとも注目してみてください。
<あらすじ>「境界のRINNE」とも「高橋留美子劇場」とも違う、いわば「アナザーサイドオブるーみっくワールド」! ブラックあり、ジュブナイルあり、ミステリアスあり! 1999年から2014年まで描きためた作品群は、ほぼ単行本初収録! さらには雑誌掲載時のカラーをそのまま再現したプレミアムでお蔵出しの豪華単行本です! 収録作品:「鏡が来た」「リベンジドール」「星は千の顔」「可愛い花」「with CAT」そしてあだち充とのコラボ作品「マイスイートサンデー」
<書店員のおすすめコメント>1999年から2004年までにいくつかのまんが雑誌に掲載された作品が収録されているこちらの短編集。個人的には「with CAT」がとても好きです。幼なじみの飼う猫の霊に憑りつかれた猫嫌いの主人公・周太と、その幼なじみ・美弥のちょっと不思議なラブストーリー。人物設定や話の進み方などが『らんま1/2』を彷彿とさせ、高橋留美子先生の描くラブコメが好きな方にはたまらない作品だと思います。収録された作品は全体的にダークな内容であり、人間の中にある悪が人以外の表現(幽霊や化け物など)で描かれている部分が、るーみっくわーるど感を味わえる作品たちだなと思います。「少年サンデー」創刊50周年記念作品である、高橋先生とあだち充先生のコラボエッセイも収録されています!お二人がどのようにまんがを描き始め、どのように出会ったかが描かれており、両者のファン必見の胸アツな内容となっております。