＜あらすじ＞処女と童貞のまま、見合い結婚をした真と優良（ゆら）。「本当の夫婦」になるため、Ｈ修行の日々!?愛と性のラブラブコミック!!

＜書店員のおすすめコメント＞ 克・亜樹作品といえば、まずこの『ふたりエッチ』を思い浮かべるかたも多いのではないでしょうか。
20年超の長期連載となっている本作、発売巻数は76巻を数えます(2018年11月時点)。その長い歴史には、童貞・処女同士でお見合い結婚した真と優良さん夫婦の軌跡が記されています。
「学生カップル!?」とツッコみたくなるほど初々しかったふたりが、回数を重ねるごとに“性”長していく姿を観察するのがとっても楽しい。そして、とにかくエッチシーンが多い本作ですが、不思議と読むと微笑ましい気持ちになります。真面目なふたりが、健全に愛を育んでいるからではないか、と個人的には思います。
75巻では優良さんもママになりました。今後の展開にも期待です！

＜あらすじ＞「いやあ、今同棲している女子大生、これが僕のことを“透明人間”扱いするんです。一度手をポンとたたくと僕、いない、見えないことにされてしまうんです。むなしいですよ。くやしいから、同じベッドにはいりこんだり、シャワーの時、風呂場にいすわってみたりして、自己主張してみたりするんですけど…　いつになったら僕を“人間”と認めてくれるのか…」『ふたりエッチ』の空前のヒットを生み出した克・亜樹先生が日本一の優柔不断男・黒川とミステリアスな女子大生・明日美のちょっと変わった同棲生活を心拍数200越えの映像で描きます。

＜書店員のおすすめコメント＞誰しもが一度は憧れる「透明人間」。透明人間になったら、いろんなことができると妄想を膨らませますよね。『透明人間↑↓協定』は、この世に絶望を抱いて自殺を図った黒川とそれを助けた明日見の奇妙な同棲生活のお話。何が奇妙かというと、明日見は黒川に透明人間になることを約束に一緒に生活するからです。昼間は二人で大学に通い、マンションに戻って明日見が合図をした瞬間から翌日まで黒川は透明人間になるのです。本物の透明人間であるわけでもなし、明日見は食事も入浴も就寝も、黒川を一切無視。明日見が美少女だけに、黒川はもんもんとしながら恋心だけが募ります。明日見の目的はいったいどこに? 二人の距離感が近くなるにしたがって、謎はどんどんふくらむばかり…セクシャル・サスペンスの展開に目が離せなくなります。

＜あらすじ＞平凡な高校生・宝生ひろしにとって、芸能界は別世界!!ところが、母親が亡くなり、死んだはずの父親がいきなり現れた。そして、突然パパが大物演歌歌手、ママが大女優、妹がナンバーワン・アイドルという芸能一家の一員に!!大スター三人に囲まれて、ひろしの毎日は受難の連続!!

＜書店員のおすすめコメント＞どんな人だって、生まれてくるときは、自分の両親や環境を選ぶことは出来ない。なので、「お金持ちの家に生まれていたら」などと人生は無数の「たら・れば」に満ちあふれています。自分の人生がある日を境に確変したらどうします？ この『星くずパラダイス』の主人公・宝生ひろしはごく平凡な高校生だけど、母親の死をきっかけに死んだと思っていた実の父親・宝生健が現れます。しかも、宝生は大物演歌歌手にして大女優の結城静香と再婚。結城には一人娘にしてトップアイドルの結城りながいるから、ひろしは突然、芸能一家の家族に囲まれることに！ ひろしとりなの義兄妹は、互いを意識しつつも家族ゆえにモヤモヤを募らせます。二人の恋の行方は果たして!?

＜あらすじ＞誰もが夢見る“アイドルとの結婚”!!でもホントにできちゃったらどんな生活が待っているんだろう？超リアルで激ナマなトップアイドルとの新婚生活!!

＜書店員のおすすめコメント＞大好きなアイドルと結婚したら、どんな生活を送ることになるのか。そりゃもう、毎晩…フフフ♥
誰もが一度はこんなシチュエーションを想像したことがあるのではないでしょうか。本作には、そんな夢のような生活を手に入れた男が登場します。
冴えない独身サラリーマン・風太はある日参加したお見合いパーティで、謎の覆面女性・光と知り合い、あれよあれよという間に結婚することに。そして迎えた初夜。ついに覆面を脱いだ光が、実は憧れのアイドル・きらりで…!?
もちろんエッチなシーンもてんこ盛りで“男のロマン”が詰まった本作。合言葉は“ラブ♥ラッキー”ですッ！

＜あらすじ＞恵野直前（めぐのなおまえ）は、平凡で成績もほどほどの中学三年生。そんな彼が母親の強い希望で、超進学校エビス高校を受験するはめになってしまった！その上、徳原瑞貴（とくはらみずき）というかわいい女の子の家庭教師を無理やりつけられてしまう。瑞貴からひたすら逃げ回る直前だったが、ひたむきな瑞貴のペースにいつの間にか乗せられて…!?はっぴぃでおかしな二人三脚で、受験街道まっしぐら！

＜書店員のおすすめコメント＞もし、家庭教師が美人だったら、勉強に身が入るものでしょうか？　個人授業も上の空でポーッとするか、家庭教師の喜ぶ顔見たさに勉学にギアが入るか、どんなものでしょう…。この『はっぴい直前』の主人公・恵野直前（めぐの・なおまえ）は、成績を不安に思った母親が家庭教師をつけたことで、その後の生活が一変。なにしろ、とても可愛い家庭教師・徳原瑞貴（とくはらみずき）の教えのもと、超難関校を目指すことになったのですから。瑞貴に恋心をいだきながらも、勉強に勤しむ直前。受験が題材だからではないでしょうが、艶っぽいシーンご期待の読者には物足りないかもですが、勉強に恋に揺れ動く10代のリアルな姿がここには描かれています。あたかも「幸せ」とは何か、その答えを探して生きているようで、読み応えあります。

＜あらすじ＞春くんと一緒なら……あたし、変われるかもしれないって……あたしは、あの人に愛されたいって思ったの……克・亜樹先生の、あのめくるめく超名作が、豪華完全版になって帰って来ましたァァ！全ページ大幅加筆！上下各巻のカバーイラストは描き下ろし連載時のカラーページを完全再現!!

＜書店員のおすすめコメント＞4人の妻をもつハーレムの王である父親の息子・春男が大学で再会していい雰囲気になった幼馴染の女性・萌羅は、父親の“5人目の妻”になるひとだった…という色々と衝撃的すぎるスタートを切る本作。春男は萌羅を自分のものにするため奔走するのですが、その過程で萌羅含む5人の妻たちがハーレムへ辿り着いた心境やそれぞれの持つ“愛のカタチ”が開示され、春男の行為自体が果たして「取り戻す」なのか「奪う」なのか思わず疑問を抱いてしまいます。でも、最後は肉体言語（性的な意味で）で片付けて概ねスッキリ…するかと思いきや？　奔放すぎる物語から逆説的に“愛”について深く考えさせられる一作。

＜あらすじ＞「まぼろし佑幻」こと佑幻覚は、金色の瞳を持つ天才催眠術師。彼が日本へ帰国。それは、父・覚斎の敵である「ルシエル奇術団」を倒すためだった。悪撲滅のために今、佑幻が３つ数える!!

＜書店員のおすすめコメント＞ラブコメディの名手、克・亜樹の数ある作品の中でも、催眠術をテーマにした異色作。金色の瞳を持つ天才催眠術師・佑幻覚(うげん・さとる)が日本に帰ってきた目的は、父の仇であるルシエル奇術団を倒すこと。どこか張り詰めたように冷徹な主人公・佑幻が、目的に向かってひたすら敵に挑むシーンは、コミカル路線とは異質です。佑幻は本懐を遂げることができるのでしょうか。作品は全3巻ですが、物語は2巻で終了、3巻目は番外編読み切り作品集で、佑幻の横顔を楽しむことができます。

＜あらすじ＞30歳の昇一は父の再婚相手の娘・17歳の摩緒と2人きりで暮らしている。摩緒は昇一をダディと呼び、就寝時にはいつも昇一の寝床に忍びこんでいたが、昇一にたしなめられる。年頃になっても無防備な摩緒を前に、2人の今後の関係を思い悩む昇一。ある日いつものように隣に寝ようとする摩緒に昇一は襲いかかってしまい……。美少女カラーイラストが満載！エッチなシーン盛りだくさんの読みきり短編集。

＜書店員のおすすめコメント＞本作に収録されているのは、いずれも男の夢や願望が詰まった短編です。作者だけでなく読者も「こんな女性がいたらいいのに……」と思わずにはいられません。ことに父親の再婚相手だったハズの女性の連れ子（10歳）と暮らす男の苦悩を描いた表題作「DADDY☆バージン」には、光源氏の時代から続く男の幻想が込められているのではないでしょうか？　「そのうちキミが決めろよ……オレの妹になるか…娘になるか」──こんな台詞を考えられる克・亜樹氏は本当にロマンチストだな、と思います。そして「キミが決めろよ」というところに草食系男子の心情が端的に表現されている、というか……。作品にもよりますが、克・亜樹氏が青年漫画で発表してきた作品の男性キャラはあまり自分からガツガツいくタイプではないように思います（たぶん、そこが長く読者の支持を得ている大きな理由だと思います）。本作に収録された作品も、男性よりも女性の方が積極的で……。かわいい女性キャラについつい目が行きがちですが、それを引き立てる男性キャラや物語構成、ストーリーテラーとしての克・亜樹氏を再認識する作品群になっていると思います。

＜あらすじ＞人を恋する気持ちが本物ならば、誰だって超能力者になれちゃうかも…　キミも不思議な世界をのぞいてみませんか!?

＜書店員のおすすめコメント＞ラブコメからSFまで、克・亜樹作品の魅力がぎっしり詰まった読み切り作品集。なにより、同じ漫画家が描いたと思えぬくらい、作品によって登場キャラクターが多彩に描き分けられていて、楽しいです。とりわけ、ドタバタテンションMAXな「ドッ奇ン! ウラウラ娘」は、としおがアメリカの一般家庭にホームステイするお話。どこで手違いがあったのか、としおの着いた家庭は、狩猟部族インディオの家。この家の娘・ウラウラに気に入られたとしおは、思い描いた夢のホームステイとは全く違った生活を強いられますが、無事に日本に戻ってこられるのでしょうか?

＜あらすじ＞ふたりエッチの特別編「YURAGRADUATION」ほか、多彩なジャンルの短編6編を収録。

＜書店員のおすすめコメント＞デビュー作を含む主に80年代に描かれた読切作品を収めた「異色短編集」と、同じく90年代を中心に読切作品を収めた「傑作短編集」の2巻組の短編集。短編集の良いところって、連載と違ってそれぞれのお話の描かれた時期が年単位で飛び飛びなので、絵柄やお話づくりのクセみたいなものが移り変わっていくのが読み取れるところだと思います。ところが克・亜樹という作家の場合…読み取れない!!　収録作品のジャンルが多彩すぎるし、絵柄も話運びもジャンルに合わせて変えてくるんです。このひと、器用すぎる……！