<あらすじ>好きになっちゃいけない……でも気になる!香澄は、親友・真理子と同じ人を好きになってしまう……恋をしたい方に贈る、片思いラブストーリー☆永遠のバイブルです!!
<書店員のおすすめコメント>小学生当時何度も読み返した作品です。小さな巾着に入れた「星のかけら」が子供心に憧れでした。親友の真理子が片思いしている久住くん、彼を好きになってしまった香澄、二人の関係を見守る沙樹、香澄の思いに気づいている司……5人が織りなす恋と友情の模様は複雑で、「どうしてここですれちがっちゃうの!?」とドギマギしまくりです。子供のころは「香澄かわいそう!香澄がんばれ!」と思って読んでいたけれど、いま読み返すと、真理子や司の気持ちもよく理解できるから不思議です。今はあまり見かけなくなったラジオでのメッセージのやりとりや、駅の伝言板、固定電話にかけたりするところシーンにも郷愁を感じます。懐かしさに浸りながら新たな発見もある、大人にもおすすめしたい永遠の乙女のバイブルです。
<あらすじ>琴子はサッカー部の海くんのことがとても気になる。でも、海くんには彼女がいるらしい。友達になりたかっただけなのに、そのことがなんでこんなにショックなの…? 「星の瞳のシルエット」の柊あおい作、切なくて胸にぐっとくるラブストーリー第1巻! ※このコミックスは、旧『銀色のハーモニー(全5巻)』を全6巻に分冊して再編集したものです。
<書店員のおすすめコメント>サッカー部の海くんが気になる琴子。友達になりたい、もっとあなたのことが知りたい――恋になる前の気持ちを書かせたら柊あおい先生は天下一品。中学生らしい鈍さの連鎖で、切なさも倍増です。そしてこの作品のもう一つのキーポイントが、過去と現在が交錯するところ。主人公の琴子の過去だけでなく叔父の春海の過去も絡んできて、予想できない展開に。また、海くんと琴子が高台から見る景色も美しい。少女漫画の枠を超えたストーリーと情景で、私の中では一番好きな柊あおい作品になりました。
<あらすじ>読書好きな月島雫は、図書館の本の貸し出しカードにいつも見る「天沢聖司」という名前が気になってしょうがない。「いったいどんな人なんだろう…?」期待を胸に出会った「天沢聖司」は、ちょーヤなヤツだった!? 映画化された名作! 「星の瞳のシルエット」柊あおいの爽やか100%ラブストーリー!! ※このコミックスに『耳をすませば番外編~幸せな時間』は収録されていません。番外編は『バロン~猫の男爵(全2巻)』に収録されています。
<書店員のおすすめコメント>図書カードから恋が始まるなんてもうないのかもしれないけど、本好きの人なら憧れる状況。本を読むモチベーションも絶対上がります。雫も同様、図書カードの彼と競うように本を読むために図書館に通いつめます。その帰り道、電車に乗った猫を追いかけていくうちに「地球屋」という素敵なお店にたどり着いて――現実にはないような不思議な場所が出てくるのも、柊あおい作品の見どころ。ジブリ映画としても知られる本作、漫画では設定が少し違いますが、映画同様に本好きの主人公・雫ならではのキラキラした空想が広がる作品です。小中学生の頃の自分と重ね合わせて読める人も多いはず。舞台となっている街の風景も魅力的な1冊です。
<あらすじ>同じ街、同じ男の子の出てくる夢を何度も見ている昌。このなつかしさは、なんで…?ある日、現実世界の街中で、夢の中の男の子を見かけた昌は、偶然、不思議な猫の人形を拾うが…?バロンとムタが再び大活躍!!柊あおいが贈るファンタジックでノスタルジックな物語。
<書店員のおすすめコメント>『耳をすませば』で登場する猫の男爵「バロン」が出てきますが、よりコメディー色が強く、テンポよく話が進んでいきます。こちらもジブリ映画化されていますが、私自身映画は未見。鳥の螺旋階段のシーンなどは確かに、ジブリで見てみたい!ラブストーリーの要素はありませんが、癒されるファンタジーとして手元に置いておきたい1冊です。
<あらすじ>時は流れ高校を卒業した香澄と久住くん。彼は夢をおいかけて仙台の大学に進学。東京の大学に進学した香澄と遠距離恋愛することに……。その後の香澄と久住くんを描いた「ENGAGE」、香澄と同じ大学に進学した吉祥寺啓子と大学に通う香澄に想いを寄せた遠野行を描いた「ENGAGE2」を収録。
<書店員のおすすめコメント>こちらの作品では、香澄と久住くんの恋の続き、そして香澄にちょっかいを出してきた大学の同級生・行とおケイの新たな組み合わせが誕生します。久住くんと別の大学に進学し、遠距離恋愛となった香澄。彼女のはっきり気持ちを言えないところ、中学のときと変わらないなぁ、と友達に再会したみたいな気持ちになれます。そして、このマンガの最大の魅力はなんといっても、アネゴ肌の親友・おケイとクールで無気力な行の、一見不釣り合いな二人。自分のやりたいことがない行に、「人生の目的なんて…さ そんなもん生きてくうえで見つけりゃいいのよ」というおケイに、行は次第に惹かれていきます。本編を読んだ人は必読の1冊です。
<あらすじ>永遠の恋のバイブル『星の瞳のシルエット』20年ぶり待望の新作番外編! もうすぐ卒業式。卒業後は離れ離れになってしまう香澄と久住くん。残り時間を大切に過ごそうと明るくふるまう香澄だったが、不安はあって…。そんな香澄に久住くんが…?
<書店員のおすすめコメント>『ENGAGE 星の瞳のシルエット番外編』の後に書かれた、高校卒業のエピソード。世の中の大半の人が叶えられなかった初恋を、香澄と久住くんが叶えてくれたんだなぁと、大人になって読んだからこその思いになりました。もう高校生なのに下の名前で呼び捨てするのも照れるウブな香澄。二人がまだよそよそしい感じもしますが、遠距離恋愛がわかっていても、二人に不安はありません。この二人が結ばれてよかった、と祝福する気持ちで読める作品です。
<あらすじ>誰もが夢中になった恋のバイブル『星の瞳のシルエット』待望の新作番外編! みんなが大学生活を謳歌している中、司法試験現役合格を目指し、司と距離を置いている沙樹。司に我慢させていることや勉強が進まないことに焦るけれど…。ついに司が我慢の限界!? ずっといっしょだと思ってたのに…?
<書店員のおすすめコメント>司法試験に向かって日々勉強中の沙樹と、相変わらずプレイボーイの司。二人の仲は一見変わってないようですが、しっかり結ばれています。やっぱり司はいい男、あれだけモテるのもわかる、と再確認。こういうイケメンと沙樹のようなサバサバ女子のカップルは、応援したくなる人も多いはず。
<あらすじ>家出した林子は、雪のなかで遭難し、僚也に助けられる。林子は僚也に熱い想いをよせるが、ふられてしまう。そして僚也は、いとこの萌のことが好きだが、萌には他に、好きな人がいた…。ペンションとその庭にある桜の木を舞台にした三作品(『雪の桜の木の下で…』、『木陰にて』、『桜』)収録。
<書店員のおすすめコメント>『星の瞳のシルエット』を読んで少女マンガに入門した身としては、「りぼん」とは異なる読者に向けた作品という印象でした。でも、描かれているのは同様に、恋する気持ちの葛藤。時が経って作者自身も『星の瞳~』を描いていたときとは違う心情で取り組まれたと思うのですが、生み出されている作品はまぎれもなく「柊あおい」印の作品です。幼馴染みの僚也と萌に、高校生になって新たに林子が加わって三角関係に。萌と林子が友情を育んでいく様子が嫌味なく描かれているのが、読後感を良いものにしています。本作にはこの3人の関係のほかに、「桜」という小品が収録されていますが、「桜」の方は男性心理を中心にした作品になっています。作者の立ち位置を考えながら収録作同士で読み比べてみるのも面白いかも!
<あらすじ>庭に咲く桔梗を、何度も眺めにくる女の子がいた。彼女が気になる喬之は、ある日、思い切って声をかけてみるのだが…。『サイレント・ベル』同時収録。
<書店員のおすすめコメント>桔梗の花言葉は「変わらぬ愛」「気品」「誠実」「従順」。本作は“桔梗”という名の少女の恋物語でありながら、雨の日、その少女を見かけた柘植喬之の初恋物語でもあります。桔梗の方が喬之より1歳年下ですが、喬之の方が幼く思えます。桔梗が先に恋愛をして、その経験の差なのかもしれません。喬之を応援する谷口とひろみ、桔梗の友人・華と、友人たちが良い味を出しているのが本作の隠れた魅力。はたして桔梗は、その花言葉通り「変わらぬ愛」を貫くのでしょうか? 同時収録の「サイレントベル」は、照れくさくなるほど純粋なラブストーリーです。
<あらすじ>鳴海くんは、大学まで2時間30分の長距離通学。一人暮らししたいけどお金もなければ、車もケータイもない…。でも通学に3時間かけてる石倉さんに出会って!? 夢もあって、ひたむきな石倉さんに惹かれていく鳴海くん。でも突然、石倉さんが豹変しちゃって―!? 『キャンパススケッチ』他、『桜日和』『HAPPY DAYS』の3作品収録! ※旧『キャンパススケッチ』に収録されていた『はじめまして』は『STEP(全1巻)』に収録されています。
<書店員のおすすめコメント>大学に入ると同時に一人暮らししたり夜遊びしたり、高校のときよりちょっと社交的で大胆になって、見た目のいいちょっと気になるヤツとなんとなくつきあい始めて――そんな、いわゆる「大学デビュー」とは無縁の、時間をかけて実家から大学に通っている石倉さんと鳴海くん。長い通学時間の中での楽しみとして夕方の移り行く様子を話すときの風景の描写も柊作品らしくて印象的で、それが恋に落ちるきっかけになります。通学時間が長いと何にもできない、遊べない、と思いがちですが、その共通点で距離が縮まっていく、人とは違う形の恋に発展する二人のお話です。
<あらすじ>高校2年生の宮坂郁は、両親の代わりに弟たちの面倒を見ているしっかり者の女の子。部員数が少なくて今にも廃部になりそうな手芸部の部長をしている。そんな郁は突然入部してきた1年生の男の子・国吉航のことが気になり始めて……。年下男の子とのドキドキ★ラブストーリー!
<書店員のおすすめコメント>柊あおい先生の作品は少しおとなしい主人公の印象が強いですが、郁は背は小さいながらもはきはきとした女の子で、とても新鮮に映ります。共働きの両親を支えるしっかり者で、年下男子に好かれるのもわかる。受験や進学など人生の転機の時期を迎える年頃は、たった1つの年の差でお互いの事情がわからずすれ違うことも。特に男子が年下だと、彼女に置いて行かれるのがプライド傷つくのかもしれない。でもそんなのは一時のことで、ささいなこと。環境が変わっても変わらない二人の姿は見ていて癒されます。
<あらすじ>ロマンチックな恋にあこがれる千帆。夏まつりで偶然出会ったやさしい男の子とまた会いたい…と思っていたら!?表題作ほか、柊あおいのデビュー作「コバルト・ブルーのひとしずく」を含む、「魔法のとけたプリンセス」「夢の香りのティー・タイム」「春風のメロディ」を収録。
<書店員のおすすめコメント>こちらに収録されているデビュー作『コバルトブルーのひとしずく』は1984年の作品。絵柄の印象が違って時代を感じるところもありますが(「合コン」に注釈がついてる!)、風景描写を交えた詩的なモノローグはこの作品からも印象に残ります。子供時代にこういう世界観に触れられたのはよかったなと思います。表題作の『乙女ごころ・夢ごころ』は樋口一葉の『たけくらべ』にあこがれる女の子の淡い恋のお話。やはり柊先生は「初恋マンガ」の名手です。
<あらすじ>クラスメイトの関矢に想いを募らせるみち子。終業式の朝、今日こそ彼に告白しようと心に誓ったみち子だったけれど、学校に向かう途中、自転車がパンクしたり、電車に乗り遅れたりと、さんざんなことが続いて…!?ほか「少女憧憬」、「夏からこぼれた葉書」を同時収録。
<書店員のおすすめコメント>今日こそ想いを伝えるんだ!終業式の日に告白することに決めたみち子でしたが、なぜかその日は朝からトラブル続き。でも、彼女はあきらめません。急いで反対側のホームに行くために線路を飛び越えるくらいのことができてしまう。「今日の私は違う」「やればできる!」災難続きでもそんな風にポジティブに考えられるみち子に元気がもらえます。独特なドタバタ感がくせになってまた読みたくなる作品です。
<あらすじ>千波は憧れの緒方くんに名前を呼ばれるだけで赤面しちゃう超内気な女の子。せっかくのチャンスも赤面するのが精一杯! こんな私が男の子とつきあうなんてやっぱり無理なの!? 表題作のほか、『はじめまして』を収録。こんな初恋あったよね☆ほのぼのハッピー気分に浸れます!
<書店員のおすすめコメント>超内気で男の子と話すのも顔を真っ赤にしてしまう千波ですが、憧れの緒方くんと同じクラスになって、なんと告白されてしまいます。「付き合うって何?話すことさえままならないのに!」悩む千波は驚く行動に出てしまいます。初めて誰かと付き合うとき、女子は緊張して仕方ない一方、男子の方は舞い上がってしまって……そんなすれ違いに読んでる側も恥ずかしく、その一方で幸せな気持ちになれる作品です。同時収録の『はじめまして』もあわせて、初恋の甘酸っぱさにもう一度ひたってみませんか。
<あらすじ>刺激のない女子高生活に飽き飽きしているサクラ・ヨッコ・フウ・ヒナの仲良し4人組。ある日、美人だけど気弱なヒナがナンパされた!?その相手は、同じ市内の男子校で自主映画制作グループの監督で……。柊あおいが描く夢を持った男女の青春オムニバス・ラブストーリー!!
<書店員のおすすめコメント>ハリのない女子校生活にうんざりしていた4人。そのうちの1人が近所の男子校に通う男子に声をかけられて自主制作映画に出演することになったことを機に、他の3人も参加しはじめて、映画制作がきっかけで気になる相手が出てきて……。女子校出身者なら必ず憧れるシチュエーションです。出会いのチャンスがなかなかない4人だからこそ、恋する想いの強さや純粋さを感じます。ひたむきに映画を作る男子たちも含め、青春の甘酸っぱさを存分に味わえる作品です。
<あらすじ>高校受験を控えた更紗は、幼い弟妹の面倒を見ながら、家事と勉強の両立に大忙し。そんな時、突然ふってわいた母親の再婚話。しかも再婚相手には1歳上の男の子がいて…!?柊あおいが贈るアットホーム・ラブストーリー!!
<書店員のおすすめコメント>両親の離婚によって1歳上の義兄ができた更紗。妹と弟の世話でいっぱいいっぱいで受験勉強もままならなかった状況が、義兄の諒の存在で変わってきます。また、親の再婚で苗字を変えたくない、母親の再婚相手を「お父さん」となかなか呼べない等、ステップファミリーならではの展開も。更紗のそんな悩みを打ち明けられる大人な諒に徐々に惹かれていきます。いわゆる「禁断の関係」を想像してしまいますが、そこは少女漫画の大御所。読者を裏切らないピュアな結末が待っています。
<あらすじ>30までには私も…って思ってたんだけどな。」結婚を決めるまでの心揺れるアラサー女子の物語。仕事にやりがいを感じながらも“なんとなく”流されて生きてきた希。初めてのお見合い相手は、女好きで軽薄そうな男性で…。『夢のつづきを見よう』他、社内人気ナンバー1の男性に気に入られた志乃。なぜか浮かない様子で…。こんな私でも幸せになっていいの!? 『幸福(しあわせ)未満』を収録。生きてみよう、この人と! 一歩を踏出す勇気をくれる、柊あおいの短編集!!
<書店員のおすすめコメント>人生を変える岐路に立つ大人にオススメしたい1冊。『夢のつづきを見よう』は、初めてのお見合いをした保育士・希の話。今まで『幸福未満』は少し重い話で、一生逃れられない罪の意識にとらわれた女性が主役。どちらも、出会いによって人生が良い方向へ進んでいきます。最後は前向きな気持ちになれる2つの短編が収録されています。
<あらすじ>広彬(ひろあき)は26歳の郵便局員。本当に好きな女の子とつきあいたいが、なかなか出会いがない。そんな広彬が居酒屋で男に絡まれている絢香を助けるが…。『この街であなたに』同時収録。
<書店員のおすすめコメント>広彬の視点で描かれた表題作と、絢花の方から描かれた『この街であなたに』と、同じストーリーを双方向から味わえる本作。このシーンの前にこんなことがあったのか!と種明かしも楽しめます。就活失敗と失恋が同時にやってきた絢花の逆境は柊先生にしてはシビアですが、ストーリー全体は心温まる癒されマンガです。
<あらすじ>職場恋愛をしている由梨。結婚を夢みていた由梨だったが、彼の転勤とともにあっさり捨てられる。本気だったのに…わかんない、男の人なんて!男性不信に陥っていく由梨だが、そんな矢先、コピー機会社の東城と知り合い、次第に彼の優しさに惹かれていく。けれど…「東城さんだって男じゃないの、同じよ!」どうしても主任のトラウマが頭をよぎってしまい――!?柊あおいが贈る、大人のピュアラブストーリー!!あの頃の自分に戻る、不思議な鏡の物語「夢幻時間」シリーズも収録。
<書店員のおすすめコメント>少し大人向けの短編集ですが、高校時代の回想や昔の知り合いとの再会など青春のエッセンスも加えられています。ある風景がきっかけで過去の思い出がよみがえるというシーンは、柊先生の得意とするところではないでしょうか。でもこのマンガで蘇るのは良い思い出ではなくトラウマの方。「あれさえなければ今頃……」という由梨でしたが、「あれがあったから今……!」とポジティブにとらえられるようになる、最後はほっこりした気持ちになれる作品です。
<あらすじ>『星の瞳のシルエット』の柊あおいが描く、愛情いっぱいの実録・子育てマンガ! 第1巻は、泣き虫で几帳面、こだわりの強い次男・さとるくん編! 「さとるがやるのっ!」長男・たけるくんへの競争心やエスカレートするこだわり。そこまでつきあってられないよ~! 言葉のかけ方や躾の仕方に戸惑ったり反省したり… 反抗期にお手上げつづきでも、やっぱりかわいいっ!! 子育て中のママ&パパ共感! プレママにも必見のエピソード満載です!
<書店員のおすすめコメント>柊あおいさんの長男、次男の小さいころのお話を書いたエッセイマンガ。ふたりともそれぞれ個性があってかわいいですが、現実はかわいいだけじゃありません。次男のさとるくんの、こだわりが強く納得するまで泣いて主張しつづける様子がリアルで、ギャン泣きの声まで聞こえてきそう。男の子の子育てってこんなに大変なのか~と読んでうんざりしてしまいました……。でも、話せばちゃんとわかってくれたり、こう言えば言うことを聞いてくれるんだ、という発見も多々。子育てエッセイマンガは数多くありますが、ここまで詳細にエピソードが書かれているのはめずらしいかも。お母さん達にぜひ読んでほしい作品です。
<あらすじ>また一日が始まる… 朝がくるのが憂鬱な祐美。口ばかりで頼りにならない夫、わがまま盛りの娘。同期は出世して輝いているのに、私はこのまま「オバサン」になっていくの!? 周囲の目や何気ない言葉に傷つきイラだっていたある日…『光降る朝』他、必死で努力してきた仕事が認められ、これからという時、育児と仕事の両立が難しくなって…葛藤のすえ導き出したこたえは?! 『雲のごとく輝き』を収録した柊あおいが贈るワーキングママへの応援歌!
<書店員のおすすめコメント>少女漫画やラブストーリーのイメージが強い作家ですが、こちらは仕事と子育ての両立に悩む女性の話。完璧にできない自分が周囲にどう思われているのか気になる、旦那は非協力的、言う通りにしない子供。そのストレスで子供にあたりそうになってまた自己嫌悪…というストレスの連鎖は子育て世代には共感必至。『おかあさんの時間』と合わせて、ぜひ読んでほしい作品です。
<あらすじ>「猫には何か秘密がある―。」猫がしゃべれたら…? 猫の集会の議題は…? 人間のことをどう思っているの…? 『耳をすませば』の柊あおいが、猫でいろいろもーそーしてみました! 人から猫へ、猫から人へ贈る、にゃんとも心あたたまる猫まんが集! 猫好きの方はもちろん、そうでない方にもオススメです! (『キミとボク』『どんぐりとやまねこ』『あいちゃんとビックリにゃん』『しずかと謎の猫街』『ツネコと踊る猫会議』、単行本未収録の『たびねこ』を収録)
<書店員のおすすめコメント>作家は猫好きが多いとよく言いますが、柊先生もその一人。猫の掴みどころのないところが創作意欲が掻き立てられるのでしょうか?この作品は「猫がもししゃべれるとしたら?」など妄想が繰り広げられるのですが……うちの猫もこんなに饒舌にいろいろ考えてるとしたら、かわいいけどちょっと怖い気も。収録作『あいちゃんとビックリにゃん』は、猫が取り持つ不思議な縁の話。世の中のよくわからない出来事は、実は猫が仕掛けているとしたら、きっと納得しちゃうかもしれません。