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竹宮惠子

竹宮恵子。1950年、徳島県生まれ。1967年デビュー。代表作に「小学館漫画賞」を受賞した『地球へ…』、『風と木の詩』のほか『イズァローン伝説』、『天馬の血族』などがある。2014年からは京都精華大学の学長を務め、紫綬褒章を受章した。4年の任期を終え、2018年4月からは同大学の大学院マンガ研究科長・全学研究機構国際マンガ研究センター長に就任している。

(世界の合言葉は風木/アラサー/女)

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竹宮惠子先生の全25作品を掲載!

このまんがを読まずにBLを語るべからず
風と木の詩(全16巻)
表紙『風と木の詩(全16巻)』 - 漫画
風と木の詩(全16巻)

第25回小学館漫画賞受賞

<あらすじ>――ぼくを満たしてくれるものは、あのあつい肌と肌とのふれあい――。妖しい魅力を纏った少年、ジルベール・コクトーは抱かれることでしか心満たされず、威厳あるラコンブラード学院においても退廃的な生活を送っていた。あるのは、孤独だけ……そんな中、学院に1人の転入生がやってくる。セルジュ・バトゥール――貴族の父とジプシーの母の血を引き、黒髪ととび色の肌をした転入生。眩いばかりの純粋さで周囲を魅了する一方で、彼もまた埋めがたい孤独を抱えていた。共に孤独を抱えながら、対照的な2人は、傷つけ傷つきながらも交差する。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第1巻!

<書店員のおすすめコメント>いまから30年以上前、1976年より「週刊少女コミック」(小学館)にて連載開始。白泉社文庫版には寺山修二が解説を書き、「これからのコミックは、『風と木の詩』以降という言い方で語られることとなるだろう」と述べるなど、少年同士の性交渉、性暴行、そして近親相姦といったセンセーショナルで過激な描写が読者とまんが界のみならず、社会学者や他の芸術家らに多くの影響を与えました。
舞台は19世紀末のフランス。連載当時、1970年代の東京ではヨーロッパの情報を入手すること自体が難しく、ヴィスコンティ映画や書などを研究。1972年には「花の24年組」の萩尾望都、山岸凉子らとヨーロッパ旅行を敢行したといいます。
美しい少年たちが紡ぐ甘美な愛の世界をどうぞご堪能ください。

『風と木の詩(全16巻)』コマ
美少年コミックの創造主が初めて明かす半世紀
【電子版限定特典付】 少年の名はジルベール(全1巻)
表紙『【電子版限定特典付】 少年の名はジルベール(全1巻)』 - 漫画
【電子版限定特典付】 少年の名はジルベール(全1巻)

<あらすじ>★文中に多々登場する竹宮作品、書籍執筆時に著者が本当は入れたかった作品の中身(コミック立ち読みファイル)を、主だった12作品・計130頁の参考画像集として電子版だけに収録。少女マンガで革命を起こした漫画家の半生記。少女マンガの黎明期を第一線の漫画家として駆け抜けた竹宮惠子の半生記。石ノ森章太郎先生に憧れた郷里・徳島での少女時代。高校時代にマンガ家デビューし、上京した時に待っていた、出版社からの「缶詰」という極限状況。後に大泉サロンと呼ばれる東京都練馬区大泉のアパートで「少女マンガで革命を起こす!」と仲間と語り合った日々。当時、まだタブー視されていた少年同士の恋愛を見事に描ききり、現在のBL(ボーイズ・ラブ)の礎を築く大ヒット作品『風と木の詩』執筆秘話。そして現在、京都精華大学学長として、学生たちに教えている、クリエイターが大切にすべきこととは。1970年代に『ファラオの墓』『地球(テラ)へ…』などベストセラーを連発した著者が、「創作するということ」を余すことなく語った必読自伝。

<書店員のおすすめコメント>名作『風と木の詩』『地球へ…』創作秘話が綴られた半生記。
「男の子と男の子の微妙な友情って、いったい何なんだよ。ボツだ!ボツ!」と七年間も拒まれた編集者とのやりとりなど、本作品ではじめて語られた「秘話」がいっぱい。また萩尾望都、増山法恵らとと出会って大泉サロンを立ち上げた頃の逸話も多く、まんがファン必読の書です。

当時のSF好きは必ず読んでいた伝説的名作!
地球へ…(全3巻)
表紙『地球へ…(全3巻)』 - 漫画
地球へ…(全3巻)

第9回星雲賞コミック部門受賞、第25回小学館漫画賞受賞

<あらすじ>遙か遠い未来……ワープ航法を可能にした人類は、欠乏する資源を求めて宇宙へと飛び立つなか、一つの結論に到達した。人間たちこそが地球(テラ)を窒息させる――と。そして訪れた、特殊政府体制(スペリオルドミネーション)の時代。性格一致、完全温厚、歩行整然……一糸乱れず。エネルギーのぬけた顔が並ぶ中ひときわ目立つ、エネルギーがありあまった不良児童・ジョミー・マーキス・シンにも“目覚めの日”が訪れようとしていた。1977年の連載開始と共に大ブームを巻き起こした、冒険と感動の超大作SFコミックス『地球へ…』。連載当時のカラーページを完全復刻し、今よみがえる!

<書店員のおすすめコメント>『火の鳥』や『夢幻紳士』などが連載されたSFまんがの代表誌である「月刊マンガ少年」に、1977年から1980年に連載。当時、少年まんが誌に少女まんが家が連載すること自体、非常に珍しかったといわれています。1980年にはアニメ映画化、連載から30年経った2007年にはテレビアニメ化され話題に。
超能力者「ミュウ」と人間の運命を壮大なスケールで描いており、「ミュウ」の主人公ジョミーと人間の主人公・キースの二人の対比が非常に面白いです。さらには、ジョミーに「ミュウの長」を引き継いだソルジャー・ブルーという唯一無二の存在感が非常に大きく感じられるところにも注目です。
連載当時のカラーの完全復刻版にてぜひお楽しみください。

『地球へ…(全3巻)』コマ
架空のモンゴルを舞台にした歴史大長編
天馬の血族(全20巻)
表紙『天馬の血族(全20巻)』 - 漫画
天馬の血族(全20巻)

<あらすじ>広大な草原を治める騎馬民族の国・チグル汗(ハン)国に、颯爽と“気”を使いこなし、男の子にも負けない勇敢さを備えた少女がいた。彼女の名はアルトジン。大自然に囲まれて平和に過ごしていたアルトジンであったが、その胸には運命の“印”が刻まれていた――。竹宮惠子が贈る、疾風怒涛のアドベンチャー・ロマン開幕!!

<書店員のおすすめコメント>「月刊ASUKA」(KADOKAWA刊)にて1991年から2000年の間に連載された、広大な大地を治める騎馬民族の国で繰り広げられる冒険ファンタジーの要素を持つ歴史スペクタクル大作。
捨て子だが、実は皇位継承権と強力な異能力を持つ少女戦士・アルトジンを中心に描かれる。作品名どおり、強力な異能力者「天馬」を産み出すを持つ血族を中心に描かれており、全20巻でその独特の世界観をたっぷりお楽しみいただけます。

『天馬の血族(全20巻)』コマ
両生具有の王子の宿命を圧倒的に描く
イズァローン伝説(全12巻)
表紙『イズァローン伝説(全12巻)』 - 漫画
イズァローン伝説(全12巻)

<あらすじ>これは人びとと自然とが、まだ分かたれないころの物語。樹海に覆われしイズァローン王国にはふたりの王の子がいた。現王の子アル・ティオキアと、亡き兄王の子ルキシュ――幼少期を両性体(プロトタイプ)で過ごすというこの国の子どもの特質により、王子でもなく王女でもないまま、きょうだいのように仲良く育っていったふたりであったが、時がたち、ひとり――ルキシュが王子となっても、もうひとり――ティオキアは両性体のままであったことにより、次期王位をめぐる周りの人々によってふたりの仲は切りはなされていった。その中、ティオキアはイズァローン王の命により人質として隣国へ送られることになる――!!

<書店員のおすすめコメント>竹宮作品は号泣必至な作品が多いですが、本作も非常に泣けます…。
1982年から1987年にかけて「週刊少女コミック」にて連載。イズァローン王国の嫡出王子・ティオキアは大人になると男性か女性に分化するプロトタイプ(つまり両性体)。従兄弟のルキシュが「男」であったため宮廷内の派閥争いに巻き込まれてしまうところから物語はスタート。
両性体というと個人的には萩尾望都の『11人いる!』に登場するフロルを思い出す方も多いと思いますが、ぜひ本作においてもティオキアの辿る数奇な運命や宿命を見届けていただきたいです。

『イズァローン伝説(全12巻)』コマ
古代エジプト、戦乱の架空戦記を壮大に描く!
ファラオの墓(全4巻)
表紙『ファラオの墓(全4巻)』 - 漫画
ファラオの墓(全4巻)

<あらすじ>古代エジプト――戦乱の時代。平和を望む弱者は強者にことごとく喰らわれていく。エステーリアもその一つだった。滅ぼされた国――エステーリアの王子・サリオキスと、滅ぼした国――ウルジナの王・スネフェル。戦乱の中で愛憎が渦巻き、そして時代が大きく動きだす。竹宮惠子が描く、壮大な歴史大河ロマン、第1巻が連載時のカラーページをすべて再現した完全版で登場!収録作品:第1章落ち武者/第2章とらわれた若獅子/第3章蛇王/第4章流れる星/第5章人びとの歌/第6章翔ぶ鷹/第7章漂う心

<書店員のおすすめコメント>「少女コミック」(小学館刊、現在の「Sho-Comi」)にて1974年から1976年にかけて連載された古代エジプト紀をベースとした架空戦記。エステーリア国の王子・サリオキス派と彼の国を滅ぼしたウルジナ国の若き王・スネフェル派に、当時の女子たちが分かれ、さらには架空戦記にも関わらず図書館に「エステーリア戦記はないのか」という問い合わせが殺到したという逸話も。2017年、2018年にはモーニング娘。による舞台化もなされ、原作に新たな解釈を加えたストーリーや演出が話題を呼びました。
華麗な王子と美しさと残虐さを併せ持つ王の運命を見届けるべし!

『ファラオの墓(全4巻)』コマ
二大巨匠がタッグを組んだ隠れた名作
アンドロメダ・ストーリーズ(全3巻)
表紙『アンドロメダ・ストーリーズ(全3巻)』 - 漫画
アンドロメダ・ストーリーズ(全3巻)

<あらすじ>青の魚座に白い虹のかかる月、第5日。惑星アストゥリアス、コスモラリア帝国では皇太子イタカが王位につき、同時に、かねてからの婚約者リリアとの成婚の儀が滞りなく執り行われた。夜空を仰ぎ、国の平和と妻の幸福を誓う王の瞳に、ひとつの新しい星が映った。ひときわ輝く星に美しき妻の姿をかさねる王――それが、凶星であるなどと……知る由もなく――。竹宮惠子と光瀬龍、ふたりの巨匠が生み出したSF超大作が、現存するカラーページをすべて復刻した完全版で登場!!

<書店員のおすすめコメント>1980年から1982年にかけて連載。宇宙年代記やジュブナイルSF等を描くSF作家・光瀬龍の漫画原作、竹宮惠子の作画という二大巨匠のタッグ作品。1982年には古谷徹、 小山茉美らの豪華声優陣を迎えてアニメ化もされました。
自律型コンピュータからの侵蝕を受け、精神を乗っ取られる人々たちを救うべく、機械との闘いに立ち向かう王位継承者の王子と双子の妹を中心に描かれます。本作も多くのカラーぺージが復刻。お手元のスマホやタブレットで、ぜひもう一度その美しさに触れてください。

『アンドロメダ・ストーリーズ(全3巻)』コマ
SFラブコメの金字塔
私を月まで連れてって!(全5巻)
表紙『私を月まで連れてって!(全5巻)』 - 漫画
私を月まで連れてって!(全5巻)

<あらすじ>時代は――まあ、百年後。月旅行が北海道への蜜月旅行(ハネムーン)ほどに、火星旅行は欧州旅行ほどなじみ深くなった頃。A級宇宙飛行士ダン・マイルド(26歳)が恋をしたのは、エスパー少女ニナ(9歳)!?――そう、私あなたに恋をしてたわ。ダンぜんマイってたの――。キュートでコミカルなロマンティックSFラブコメの金字塔!!カラーを全て復刻した完全版第1巻☆収録作品:Vol★1夢みるマーズポート/Vol★2ダン・マイルド氏はご機嫌ななめ/Vol★3浪漫的家屋(ルビ:ロマンチックハウス)/Vol★4パラドックスの匣/Vol★5麗しのSABURINA/Vol★6ヘラクレス病原体/Vol★7ザ・クローン/Vol★8スーパーカー・グラフィティ/Vol★9ジャバーウォックとお茶会を/Vol★10オリオン座は笑う

<書店員のおすすめコメント>はじめて小学生のときに竹宮恵子作品に触れたきっかけとなったのが本作でした。かわゆくてかわゆくて仕方ないキャラが目まぐるしく動くので、アニメを観ているような感覚で読んでいたことを今でも思い出します。
題名からお気づきの方も多いでしょうが、ジャズのスタンダードナンバー『Fly Me to the Moon』から着想を得られたんだとか。NASAのエリートパイロット(イケメン)とエスパーで17歳年下の女の子ニナをめぐるSFコメディの金字塔として名高い一作。
SFといえばモチーフやパロディ。本作にも多くの要素が星屑のようにちりばめられています。未読の方には、ぜひ触れていただきたい作品です。

『私を月まで連れてって!(全5巻)』コマ
【続編】おヤエさんとハリアンの双子の子どもが主人公
ブライトの憂鬱(全1巻)
表紙『ブライトの憂鬱(全1巻)』 - 漫画
ブライトの憂鬱(全1巻)

<あらすじ>いつも仏頂面と子供らしくない優雅な身のこなしで「憂鬱なブライト」は今日もゆく――。おヤエさんとハリアンの双子の兄妹ブライトとナナ、そしてダンとニナにまた会える!SFラブコメの金字塔「私を月まで連れてって!」続編登場!!収録作品:ブライトの憂鬱Vol.1/ブライトの憂鬱Vol.2/ブライトの憂鬱Vol.3フレンドリーな悪魔/ブライトの憂鬱Vol.4氷のように輝く君に

<書店員のおすすめコメント>『私を月まで連れって!』の続編。最終回に生まれたおヤエさんとシェラトン財閥の御曹司・ハリアンの双子の子供が主人公。本編でも抜群の存在感を放ち、個人的にも大好きだったおヤエさんも登場。
「人の心が読める」というESPの片鱗を見せはじめたブライトの「憂鬱な毎日」が描いています。もちろんダン&ニナも登場! 彼らを導く役割も果たしています。

『ブライトの憂鬱(全1巻)』コマ
ファン必読。未単行本作品を収録!
竹宮惠子作品集(全15巻)
表紙『竹宮惠子作品集(全15巻)』 - 漫画
竹宮惠子作品集(全15巻)

<あらすじ>竹宮惠子の1960年代発表作品を収録した傑作短編集!東京から別荘に遊びに来たルリちゃん一家のもとに、リンゴの中に入った脅迫状が届いた。すぐ東京へ帰らないと家に火をつけるという内容で……犯人はいったい誰?デビュー作「リンゴの罪」を含む全9作品を収録!■収録作品■ここのつの友情(習作)/弟/リンゴの罪/かぎッ子集団/ゆびきり/ルナの太陽/スーパーお嬢(こい)さん!/カップリングOh!/ギターと三味線

<書店員のおすすめコメント>1967年から2005年までに発表された短編を発表年代別にまとめられたファン必読の作品集。
1967年に、手塚治虫が創刊した「COM」にて、17歳にして月例新人賞に佳作入選しデビューの運びとなった『ここのつの友情』や、1968年に「週刊マーガレット」の新人賞に佳作入選した『りんごの罪』も収録されております。

『竹宮惠子作品集(全15巻)』コマ
音楽を通して惹かれ合う二人の少年が辿る衝撃的命運
変奏曲(全2巻)

<あらすじ>音楽に魅入られたふたりの天才少年と、彼らをとりまく人々が紡ぎだす変奏曲は――。クラシック音楽を題材とした名作を連載当時のカラーページを全て再現した完全版でお届けいたします。『ヴィレンツ物語』/『変奏曲』/『アンダルシア恋歌』を収録したデジタルオリジナルの編集版で、作品世界をお楽しみください。

<書店員のおすすめコメント>「花の24年組」の拠点であり、女性版トキワ荘ともいえる「大泉サロン」の主催者である増山法恵が原作を担当。増山によると、竹宮先生が「物語のかけない作家と思われる流れ」にしたくなかったため、自分が原作者であることを20年近く伏せていたといいます。
本作は1974年から1985年にかけて中編・短編が異なるまんが雑誌で発表されたシリーズもの。『風と木の詩』と同時期に描かれ、クラシック音楽と少年愛がテーマになっています。ピアニストになるために過酷なレッスンを積んでいたという増山法恵が原作者だからこそ描けるストーリーにもぜひご着目ください。

『変奏曲(全2巻)』コマ
天才兄弟をめぐるフィギュアスケートまんが
ロンド・カプリチォーソ(全2巻)
表紙『ロンド・カプリチォーソ(全2巻)』 - 漫画
ロンド・カプリチォーソ(全2巻)

<あらすじ>銀盤を華麗に舞う、ふたり――天性の才能に恵まれ、父の期待を一身に背負った弟・ニコルと、その弟を愛しながらも嫉妬に身を焦がす兄・アルベル。悲しい運命がロンド・カプリチォーソの旋律に乗って廻り、美しくも残酷な氷上物語が幕をあける。★巻末特別収録…作品の原点、ラフや構想が綴られた“クロッキーノート”大公開!

<書店員のおすすめコメント>多くの美しい少年を描き続けている竹宮先生。竹宮先生だけを読む強化月間だった高校生の春、ふと「美少年と言えばフィギュアスケート」なのに、フィギュアスケートまんがは描いていらっしゃらないのかしら、と思ったのを思い出しました。
安心してください。1973年に既に描いていらっしゃいます。
標題はサン=サーンスが作曲したヴァイオリンと管弦楽のためのクラシック音楽。今でも多くのフィギュアスケーターが踊る定番曲です。
兄弟スケーターが織りなす美しくも儚い協奏曲をお見届けください。

『ロンド・カプリチォーソ(全2巻)』コマ

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