<あらすじ>自宅ではいつもおっぱい丸出し素っ裸状態の石村亜衣。バーで酔っ払っていた桐島に婚姻届にサインをさせ、その翌日いきなり離婚届けにサインを迫るそのワケとは?
<書店員のおすすめコメント>日本でも増加しつつあるという“専業主夫”。本作『ラララ』に登場する桐島クンもそのひとりですが、そうなったいきさつが大変にブッ飛んでおります。
24歳でリストラに遭い、彼女にフラれてニート生活。失業保険も終わりそうなある日、とあるバーでヤケ酒をしていたところ、超美人(しかも巨乳)な謎の女性・石村さんと出会い、ある仕事を紹介されます。こんなオイシイ話はない、とその場で契約書にサイン! 翌日職場に行ってみると、彼女の自宅で、仕事内容は炊事洗濯掃除!? よくよく思い返してみると、記入した契約書は実は婚姻届!!!!?
なれ初めはこんな感じだった2人、結婚生活初期は分かりあえず衝突してばかりです。そもそも石村さんは、すぐに離婚してバツイチになるのが目的だったので当然と言えば当然なのですが…。それでも生活を共にしていくなかで、問題が起きてもきちんと話し合って答えを出し、2人で成長しながら進んでいく姿は、普通の夫婦と何ら変わらないどころか「こういう関係、理想的だなぁ」と思えるほどです。
予期せぬことがあれやこれやと発生し、一筋縄ではいかないけれど、読むとなんだかほっこり温かい気持ちになる夫婦の物語、オススメです!
<あらすじ>私×義弟(おとうと)×女子高生姿の私=三角関係!!?――ある日、ノリで友達の高校時代の制服を借りて街に出た湊(みなと)はそこで義理の弟・透(とおる)と遭遇してしまう!!別人だと言い張る湊を信じた透だけど、透はその「女子高生姿」のほうの自分に惚れてしまったみたいで……!!?世にも奇妙なラブストーリー開幕!
<書店員のおすすめコメント>現実では絶対に起こりえない展開、だけどいつの間にかのめり込んで夢中になってしまう。漫画、特に恋愛系のジャンルを読む際の醍醐味ですが、金田一作品ではそれを存分に楽しむことができます。
義理の姉弟の恋愛を描いた本作『ライアー×ライアー』もそう。
主人公の大学生・湊はある日、悪ノリで女子校生の格好をして街を歩いていたら、あまり仲の良くない弟・透と遭遇! バレたくない一心で彼女は、自分は“みな”という名の別人だと嘘をつきます。そして透はそれを信じてしまい、あろうことか、みなに一目ぼれしてしまいます!
「いやいや毎日顔あわせてるんだし、気づくでしょ!」と思いつつも「信じちゃう透が純粋でかわいい」と感じてしまうのが金田一作品の為せるワザ、でしょうか(笑)。
本当は姉だと言いだせないまま、徐々に透に惹かれていく湊。膨らむ罪悪感や葛藤とは裏腹に縮まっていく2人の距離。そして、透が“みな”についた、湊に関する嘘とは…。
とっさの嘘から始まる恋、2人は本当の気持ちを通わせることができるのか。どうか、見届けてください。
<あらすじ>オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」内で仲良くなったゴローさん(♂)とシェアハウスすることになったさつきたくみ(20代前半♂、ゲーム内では♀)。待ち合わせ先で立っていたのは、ゲーム内のキャラとは似ても似つかないギャル系女子で…!? ネカマ×ネナベのシェアハウスラブコメ!!
<書店員のおすすめコメント>恋愛関係や結婚生活において、趣味が合うってどのくらい重要でしょうか? 個人的には、お互い好きなことについて語り合えれば最高だろうけど、なかなかそううまくはいかないから、趣味について否定さえされなければいいかなと思っています。
本作『ゆうべはお楽しみでしたね』に登場するのは、「ドラクエX」が大好きな男女。共同生活をすることになるのですが、そのきっかけが(いい意味で)普通じゃないのが金田一流です!
「ドラクエX」でフレンド同士のパウさん(女キャラだが現実では男性でオタク気質)とゴローさん(男キャラ…?)。ゴローさんのアパートの契約が切れる、ということでパウさんの家でルームシェアをすることになったのですが、待ち合わせ場所に現れたゴローさんはなんとギャル系女子!
パウさんにとってゴローさんは、自分とは正反対のタイプ。戸惑いつつも一緒に暮らしながら、ふたりでゲームを楽しむなかで、お互いを意識しはじめ、ゆっくりゆっくり進展していく関係がとてもかわいい!
「ドラクエX」に詳しくなくても胸キュン必至のラブコメ作品です。
<あらすじ>須田真琴はごく普通のサラリーマン。ところが息子・崇の前では女装して優しいママを演じていた。青春を女装と育児に捧げた男のワケあり二重生活コメディー!
<書店員のおすすめコメント>人間、隠し事のひとつやふたつあるもの。ですが、モデル並みの美人で自慢のママが実は男で昼間は普通のサラリーマンだったら…?
本作の主人公・真琴は、大学生の頃の恋人を交通事故で亡くした際、彼女が消息不明の元彼との間に生まれた子・崇を持つシングルマザーであることを知ります。天涯孤独となった崇を、真琴は育てることを決意…するのですが、そもそも彼に女装の趣味はなく夜な夜な「ママ、ママ」と泣く崇を不憫に思い、家ではママとして生きることにしたのでした。
いつかは崇に「実はパパだ」と伝えなければならないと思いつつも切り出せない。そんな生活を送るなか、真琴は女装中に知り合った女性・菜摘と付き合うことになるのです。真琴にとっては男女の恋、菜摘にとっては同性愛と、こっちはこっちでややこしい!
親子愛、家族愛、男女の愛、同性愛…本作内の“愛”は一筋縄ではいかないものばかりですが、そのすべてが相手への深い思いやりで溢れているように感じます。読了後優しい気持ちになれる一作です。
<あらすじ>ハレの苦悩はここから始まった…。
<書店員のおすすめコメント>こちらは記念すべきデビュー作。何と高校在学中に連載していたというから驚きです!
ジャングルに住む少年・ハレは、やんちゃだけど割と常識人。ですが、ある日突然家にやってきた謎の少女・グゥをはじめとする友人たちや、家族のぶっ飛んだ言動に振り回されっぱなしです。
先にご紹介した作品のような恋愛要素はないものの、ギャグがメインでありながらシリアスな要素も含んでおり、それすらも笑いへと変えてしまうという、金田一作品の醍醐味を楽しめます。
<あらすじ>ジャングルを旅立ち都会に向かうハレ達一行に、サバイバルが襲いかかる!!
<書店員のおすすめコメント>『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の続編となる今作。ドタバタギャグは健在です!
冒頭で、ジャングルで暮らすハレたちが飛行機で都会に行くエピソードが描かれているのですが、期待通りというべきか、無人島へ不時着! みんなでサバイバル生活を開始します。こちらがまたサイコーに面白い!
著者の初期の代表作と言える“ハレグゥ”シリーズ。未読のかたは、前作とあわせてぜひお楽しみください!
<あらすじ>表紙も中身も真っ黒な本から飛び出てきたのは、自称大魔導士を名乗る不思議な生き物“ミリオン”。「仲良うしてな~」って、ちょ、胡散臭すぎるんだけど!!!
<書店員のおすすめコメント>『ゆうべはお楽しみでしたね』での詳細な「ドラクエX」描写でもわかるように、著者自身かなりのゲーマーだそう。本作の世界観もどことなくゲーム風で、彼女の嗜好を垣間見られる作品ではないでしょうか。
どこにでもいる普通の中学生・目(さがん)は、亡き祖父の遺品から自称大魔導士という奇妙なバケモノ・ミリオンを呼び出してしまいます。それをきっかけに、彼が想いを寄せるクラスメイト・真終(マフィン)が心を消された“生き人形”になってしまい…!?
さがんは果たしてマフィンを元に戻すことができるのでしょうか。ふだんはキモカワなミリオンがときおり見せる“悪い顔”にも注目です!
<あらすじ>宇宙人ベティが地球人まこに近付くために、とった行動とは…!?
<書店員のおすすめコメント>こちらもコメディテイストの強い作品。
謎の宇宙人・ベティは、優しい性格の女子中学生・まこをもとにしたクローンを大量生産し、宇宙で売りさばいて金もうけしようと企んでいます。しかし、試しに作った2体のクローン・チョコとバニラはとても個性的な仕上がりに。いつしか、まこや周りの人間も巻き込んでハチャメチャな日常を送ることになります。
現在休載となっている今作。いつか続きが読みたいものです!