<あらすじ>東京都のディープなスポット“赤羽”という街を舞台に、作者が遭遇する珍妙な人々や出来事を描いたノンフィクションコミック。連載が打ち切りになって失業した作者は、実家にいるのがいたたまれなくなり、赤羽の安アパートで一人暮らしを始めることに。そこで作者は、超失礼な居酒屋“ちから”のマスターや歌うホームレス・ペイティさん、恐怖の赤飯を差し出す“主”など、超個性的な人達と出会って……!?思わず赤羽へ行きたくなる第1巻!
<書店員のおすすめコメント>清野とおるの代表作、『東京都北区赤羽』!! この漫画が電子書籍化した当時は、ebookjapanスタッフの間で大ブームが巻き起こり、ebookjapanが選んだ年間1位にさんぜんと輝きました! 当時、大手出版社の大ベストセラー漫画を抑えての栄えある一位に、一部の社員からは「この漫画が1位でいいのか!?」と疑問の声も上がりましたが、それでいいんです!! ほどなくして、映像化をはじめ本作の認知度があっという間に上がっていったのは当然のことなのです。なぜ、この漫画は面白いのか!? あらためて考えました。それは、混沌の地・赤羽に棲む怪人物達と清野とおるとの素の交わりがあるからではないでしょうか。路上の芸術家ペイティさんや居酒屋ちからのマスターとママ、ジョージさん、その他次から次に濃厚キャラクターとの競演は予定調和とは一切無縁。お笑いのオンパレードです。著者がルポ漫画の第一人者の礎を築いた記念すべき名作なのです!!
<あらすじ>この漫画は全て実話です!「赤羽」という街の真実を是非皆さんに知って頂こうと、漫画家清野とおるが身も心もすり減らしながら誠心誠意でお届けする実録漫画!Bbmfマガジンより発売されていた『東京都北区赤羽』の続編で、赤羽では『ONEPIECE』より売れている大ヒット作!
<書店員のおすすめコメント>清野とおるの人気作『東京都北区赤羽』が連載終了となり、出版社を鞍替えし「漫画アクション」で連載復活を果たしたのが、この『ウヒョッ!東京都北区赤羽』。連載の経緯からしても、続編的なニュアンスですが、さらにカオスパワーが倍増しているところが凄いです。元祖作品の主力キャラ「ちから」の両夫婦やペイティさん、「UFO騒動」等の後日談を圧巻フォローしているのに加えて、タイ料理居酒屋・ワニダさんのパワフル無軌道ぶり等の新キャラも加わり、抱腹ぶりに拍車がかかっています。そんな濃厚ラインナップなので、荒川土手で見つけた「謎の石碑」といった少し地味な話が、逆にインパクトを感じるほどです。赤羽パワー恐るべし!!
<あらすじ>オモチャだらけの謎の街!? 栃木県・おもちゃのまち、日本一長いすべり台に失禁!? 茨城県・長者ヶ浜潮騒はまなす公園前、金八先生の舞台には衝撃の怪事件があった!! 東京都・堀切……その他にもあんな街やこんな街を歩く!!
<書店員のおすすめコメント>「東京都北区赤羽」を飛び出した清野とおるが、赤羽以外の「行ったことない街」をルポした漫画です。「雑色」や「おもちゃのまち」「国道」「上中里」等など、著者ならではのチョイスかと思って読み進めると、突如として「代官山」が取り上げられ、場違い感に戸惑っている著者がいて、笑えます。そして、この本の目玉は「電車の怪人」です。小学生低学年の頃に電車の中で出くわした「怪人」を大人になった今、捜索するという内容。松葉杖で歩くセーラー服姿の女子高生が、アニメ少女のお面を被っていて、幼少の清野が声を掛けると、女子高生の発したありえない「声」に清野はびっくり仰天して走り逃げました。またの名を「三本足のサリーちゃん」と呼ばれる怪人を追って、今回、中央林間、町田、そして鎌倉近くの某所に辿り着いた著者は果たして!!!!! シュール過ぎて、ものすごく怖いです。怖い物好きの方、この話を読むためだけに本を購入しても損はしません。
<あらすじ>「赤羽」以外にも、不思議な人間や場所はたくさんあるんです…!魂を持ってかれそうになる散歩の数々を収録!!
<書店員のおすすめコメント>清野とおるが得意な、笑いに包まれるルポ漫画とは一線を画し、ミステリアスな物件や人物を探って描いた、ちょっとこわーい漫画。御茶ノ水にある廃墟や蜘蛛女を探しにマンションに行く話は、ストレートに背筋をぞくりとさせられますが、「四万温泉のジジイ」が際立って不気味です。温泉宿で出会った老人の旅の目的が、集中して円周率を計算することです…。長逗留するはずだった老人が、忽然と宿を後にするのですが、前夜の出来事がシュール過ぎます。謎を残して話は終わりますが、気になって仕方がないです。
<あらすじ>『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』――それは日常の退屈と喜びを描いたノンフィクション漫画の白眉である。著者の清野は、あたたかい眼差しで我々の生活を見つめ、日常に潜む「おこだわり」を抽出する。「僕は貧乏な人は格好がいいと思う」と清貧に生きる人々を賛歌したのは、劇作家の山田太一だったか。清野もまた、ツナ缶、ポテトサラダ、白湯、さけるチーズなど、ゼニのかからぬ喜びを賛歌して余りない。実にタマラン。
<書店員のおすすめコメント>「つまらない 日常生活の中で 別にこだわらなくてもいい事に敢えてこだわり そこに自分だけの 幸せを見出し コソコソと 楽しんでいる」そんな幸せな人々をルポした、『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』。当初は「ツナ缶」や「アイスミルク」など、比較的ゆるめなおこだわりアイテムからはじまり、次第にマニアックな人たちのこだわりの扉を次々と開きます。とりわけ、そのおこだわりを試したくなったのは、「メロンの女」で登場するメロンの味わい方。メロン大好き女子が衝動にかられた食べ方は、「メロンの丸かじり」。りんごの皮むきのように、メロンの皮をピーラーでむいて「メロン玉」が完成。両手でメロンを持って丸かじりしていくわけですが、中心部に向かって食べ進むにつれ、甘さがどんどん強まって最後のお楽しみは…!! 道を極めたこだわりの世界、あなたも覗いてみませんか。
<あらすじ>珍才マンガ家・清野とおるが、ゴハン愛をつづりにつづった!「トラウマ飯」、「100円ローソンの干しほたるいか」など出てきたお店や食品はネットで炎上&売り切れ続出!?
<書店員のおすすめコメント>ルポ漫画の鬼才・清野とおるが「食」をテーマに描いた、食レポグルメ漫画。とはいっても、著者ならではのスポットや食材をふんだんにピックアップ。期待せずに入った蕎麦屋の天ぷらが揚げたてで劇的に美味かったので、その後何度も足を運んだが、なかなか揚げたてには巡りあえない、なんて正直に描かれていると信頼度高いですよね。寿司兼ラーメン屋や謎のファストフード、「アレ」を食える店等に潜入した正直目線のエピソード満載。なかでも著者の真骨頂ぶりをうかがわせるのが「なぜか潰れるあの物件」。高立地なテナント物件ながら次々と半年ほどで店が入れ替わってしまうそのワケとは? 意を決して、友人とこの物件のお店に入った著者は、店が次々と潰れる理由を突き止めることができたのでしょうか!? 本書は読み返すほどに味わい深いグルメ漫画なのです。