フェアリー・テイル
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ハッピーエンドに向けて、僕は旅を続ける僕はこの旅を続ける、大事な友を救うために。二つの月の輝くこの世ならぬ王国へと。そしてあなたが最後に目にするのはもちろんお待ちかねのハッピーエンドだ。長い長い階段を下り、ぼくがたどりついた土地の名はエンピス。罌粟の花が咲き誇り、夜になれば天穹を双子の月がまばゆく照らす。目指すは王都リリマー。その王宮には、時間を逆行させる力のある巨大な日時計があるという。レイダーをそこまで連れてゆき、愛すべき老犬の命を救うのだ――だが今や王宮は〈飛翔殺手〉なる者に簒奪され、王族は呪いをかけられて宮殿から追放されていた。ぼくはレイダーのために擁壁を越え、〈夜影兵〉が警護し、北方の巨人が徘徊する王都の迷宮に踏み込んだのだが――地上最強のストーリーテラーが、その奇想を奔放に解き放って描き出す異世界、怪人、怪物、そして愛すべき仲間たち! 怪奇と幻想の伝統にリスペクトを捧げ、作家生活五十年を迎えた巨匠が贈る渾身のフェアリー・テイル。物語を愛するすべての人に捧げる巨匠の新たなる名作誕生。

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ジャンル
文芸
出版社
文藝春秋(文芸)
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文春e-book
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