木枯しの手帳

木枯しの手帳

黒岩重吾

手垢で光った古い手帳を眺めていると、何かを訴え蠢(うご)めいているように見えた。昔つき合っていた女たちの電話番号が、思い出して欲しい、といっている。その中に沙耶子という女がいた。ある夜突然、女の名が甦る事件が起きた(表題作)。人生の断面を鋭く切り取った黒岩文学の原点ともいえる珠玉のアンソロジー。

ジャンル
文芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
講談社文庫
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