汽水域の人魚

かつて「ぼく」ではなく「わたし」だとカミングアウトしたことで、傷ついた慎太郎。心の中だけで『ゆき』として生きるようになった慎太郎が出会ったのは、死に別れた恋人の骨を探す女性ナシャル。彼女は恋人に正体を明かせなかった後悔で、海に戻れない人魚だった。本当のことは、誰かを傷つけるし、傷つけられる。好きなひとへの想いも隠し、『慎太郎』として生きていくと思っていたけれど……。『ゆきも、あなたのうみを、およいでね』痛みを抱え、それでも前に進む出会いのものがたり。

ジャンル
文芸
出版社
KADOKAWA
掲載誌/レーベル
角川書店単行本
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