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中谷彰宏/リベラル社
中谷彰宏が2500年の哲学の偉人をイッキに解説 自己啓発のトップランナー中谷彰宏が初の「教養書」を執筆。2500年の哲学の歴史で欠かせない偉人達をイッキに解説する。釈迦やイエスキリストも思想家だと言い切る斬新な切り口が面白い。哲学者のおじさん達が時代の荒波に翻弄されながらも、「自由と幸せ」を求めて戦った切ないストーリーとしても楽しめる。哲学者初心者から、往年の中谷彰宏ファンに向けた「冒険の書」だ。【この本は、3人のために書きました】 (1)哲学は、興味があるけど、難しいと挫折した人。(2)壁にぶつかっている人。(3)生まれ変わりたい人。【哲学は、青春論だ。青春とは、正解を見つけることではなく、自分に問い続けることだ】 高校時代の私はあまのじゃくだったので、みんなが受験でとらない国語と倫社が大好きでした。受験科目ではない倫社は、みんなは捨てていました。私は倫社の教科書を学校で使っていない出版社のものまで全部買いました。出版社によって書き方が違うからです。私は、4月の頭にもらう教科書をその日のうちにすべて読んでしまう主義でした。教科書も、私にとっては「本」なのです。最初の授業の時に、八田幸雄先生は「どんな授業をしてほしいですか」と聞きました。みんなが「まだやってないし」と困惑している中で、私は手を挙げて、「ジャン・クリストフをお願いします」と言いました。私は「ジャン・クリストフは文学で小説。これが授業でいいの」?と思っていました。八田先生は「ジャン・クリストフ、いいですね。やりましょう」と言ったのです。その教科書はいまだに持っています。私の中では、『ジャン・クリストフ』(ロマン・ロラン著)は、まさに青春小説です。哲学は、青春論です。「いかに生きるべきか」がテーマです。「青春とは何か」という課題は、実際はそれを考えること自体が青春です。大人は「そんなもの決まってるじゃないか」と言います。部下が「なんでこうなんですか」と聞くと、上司に「しょうがないよ。決まってるんだ。オレもこう教わってきたんだ」と言われます。「決まってる」に対して「そうなの」?と思うのが、青春であり、哲学です。哲学は「なんで」?ということです。世界が転換期を迎えると、世界中で哲学者が一気に出てきます。そういうことをみんなが考えるようになるのです。今は正解のない時代です。今までの正解通りしていればいい時代から、それでは答えが見つからない時代になりました。だから、こうでもない、ああでもないと考えることが大切です。正解が見つからないのではなく、新しい正解をつくっていく時代が来たのです。(「まえがき」から)
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