ハヤブサを盗んだ男――野鳥闇取引に隠されたドラマ

ハヤブサを盗んだ男――野鳥闇取引に隠されたドラマ

ジョシュア・ハマー(著)/屋代通子(訳)

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これは実際に起きた犯罪の物語であり、壮大な冒険譚であり、最後のページまで息をつかせない――イギリスはバーミンガムの空港で、稀少なハヤブサの卵を持ち出そうとした男が捕らえられる。取り調べを担当するは、絶滅危惧種の密輸撲滅を目指す英国野生生物犯罪部の捜査官。ひと筋縄ではいかない犯人との攻防を軸に、卵コレクターや鷹狩り愛好家、ハヤブサレースを楽しむ中東の富裕層の存在など、闇取引の背後にある世界と、各国の野生生物保護の取り組みが臨場感たっぷりに描かれる。ジンバブエの国立公園からパタゴニアの火山まで、そして北極圏近くのツンドラ地帯からドバイの砂漠の豪華な鳥舎まで――4大陸を股にかけ、〈完璧な鳥〉を我がものにしたいと願う無謀で傲慢で、破壊的な衝動にとらわれた男の足跡をたどった国際ジャーナリストによる、手に汗握る一冊

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