未来からのメールには、こう記されていた。「わたしとあなたが恋をしないと、世界は終わる」卒業単位欲しさに訪れた研究室で俺を迎えたのは、目鼻立ちは整っているが、異様なまでに不機嫌な少女だった。信じられないことだが、彼女は17歳にして既に教授だという。いちいち突っかかる彼女にはうんざりだったが、背に単位は変えられない。俺はいくつかの条件を受け入れた。もう一人の老教授になだめられ、連れて行かれた先は、駅前にあるパチンコ屋の跡地。何だか分からないまま階段を下りると、そこには見たこともない巨大な機械があった。それは、未来との交信を可能にするリングレーザー通信機。起動実験の後、うっかり未来を観測してしまった俺は、自分と世界の存在を不安定なものにしてしまう。世界と自分を救う、たった一つの方法とは?天才×美少女×タイムパラドックス×暴走する量子=世界を揺るがす青春小説&ちょっとミステリノベルゲーム「白昼夢の青写真」で話題の緒乃ワサビのデビュー作から、丸々第一章を無料で特別配信します!
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