四ツ山鬼談

四ツ山鬼談

著:嗣人

1,650円(税込)
クーポン利用で495円獲得へ
3

「これを、漆喰に混ぜて塗れ」依頼主から左官に渡されたのは小さな白磁の壺。仕事は「ある家」の外壁の塗り直し。「家の中には入ってはならん」何が見えても聞こえても。熊本県荒尾市。かつての炭鉱と競馬場と干潟の町。雨が降れば、土地に染み付いた念が湿った煤の匂いとともに立ち昇る。町のそこかしこに潜み、たたずみ、彷徨う黒い人。「夜行堂奇譚」の著者が故郷を舞台に描く、奇怪な幻燈のごとき怪異譚。これは、鬼の話である――。・「囁く家」 漆喰の塗り直しを頼まれた左官。そこは入った者の命をとる死霊憑きの家・「ひそむ鬼」 離れの床下には鬼がいる…鬼の写真を撮ることにとり憑かれた伯父の家の秘密・「箪笥の煤」 抽斗を開けた者は肺を病んで死ぬ。祖母が弔う祟りの桐箪笥の由来・「ヤマから響く声」 亡き叔母の日記。そこに綴られたのは庭の井戸と黒い人に纏わる恐怖の記録――ほか11の忌み話

ジャンル
文芸
出版社
竹書房
提供開始日
2024/03/29

この作品をシェアする

閉じる
開く

クーポン利用で【70%OFF】495円(税込)で購入できる! 6回利用可能

初回ログインでもらえる70%OFFクーポン

2024/05/31 23:59 まで有効