
知の巨人が語り尽くす、日本への刺激的処方箋いつの間に、日本はこんなに生きづらい、貧しい国になってしまったのか?なぜ、こんなにデタラメな政治がまかり通る世の中になってしまったのか?その答え、実は「コモン」ですべて説明できるのです。AIによる大量失業、富の一極集中、アンチ・グローバリズム、人口減少による高齢化と過疎化……いよいよ限界を迎え、音を立てて軋んでいる資本主義。その背景には、昔はどこにでもあったコモン(共有地)の喪失がある。今こそ分断を超え、新しい共同幻想を立ちあげるときだ。絶望の果てに光を見出す希望の書。巻末に文庫版特別付録として、東京大学大学院准教授・斎藤幸平との対談「心地よい、新しいコモンについて語ろう」収録!21世紀の新たな「囲い込み」を警戒せよ!そこには、ディストピアしかない──。・西部劇「シェーン」は「コモンの消失」という悲劇を描いていた・「貧困は自己責任」と切り捨てる心理・「青年」も「旦那」も消え、子どもおじさん・おじいさんが出現・「一罰百戒」で委縮するテレビ局や大手メディア・ディープ・フェイクの時代を生き抜くために※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
日本社会の目に見える部分の背後に何があるのか、どのような者たちが何を目的にそういった背後を動かそうとしているのか、いろいろ考えさせられる本でした。うがったものの見方をする習慣は必要だろう。目のきく人...
内田樹さんの話しは難しいのに本分かりやすくて面白い。
今回は特に「大人は楽しい」と子供に思わせる大人になる「大人になりたい」と思わせる大人になる、って大事だなぁ、と強く共感した。
昔は下水工事の土管が置かれ、""原っぱ""と呼ばれた""共有の土地""は沢山あった。
こうした「コモン」な土地は、地価が上がると資本主義的な考えで「私有地」になった。
資本家たちの土地買収で、""原っ...