嫉妬と階級の『源氏物語』(新潮選書)

嫉妬と階級の『源氏物語』(新潮選書)

大塚ひかり

5

上流貴族から祖父の代に零落し、夫も亡くし、藤原道長の「お手つき」となり、その娘の家庭教師に甘んじた紫式部。「落ちぶれ感」を抱えた彼女が「もうひとつの人生」を求めて書きはじめた物語には、階級社会に渦巻く激しい嫉妬が描かれている。人気古典エッセイストが、源氏物語に秘められた紫式部のメッセージを読み解く。

みんなの感想
ジャンル
ノンフィクション
出版社
新潮社
掲載誌/レーベル
新潮選書
閉じる
開く
  • 6回使える70%OFFクーポン(上限・条件あり)