竃(へっつい)稲荷の猫

竃(へっつい)稲荷の猫

佐伯泰英(著)

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日本橋からほど近い竈河岸の裏店で、小夏は三味線職人の父とふたり暮らしだ。父の弟弟子の善次郎は、母のいない小夏を気遣いながら、一張の三味線を造り上げることを夢見て修業に励んでいた。ふたりは力を合わせ、世にひとつしかない三味線を造り上げようとするが、さまざまな困難が襲う。才能に溢れる若き男女が、己を信じて夢に向かい進む先に待つものとは。

ジャンル
文芸
出版社
光文社
掲載誌/レーベル
光文社文庫
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