当事者研究の誕生

当事者研究の誕生

著:綾屋紗月

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障害者運動、自助グループなどに淵源をもつ当事者研究。その系譜と方法を、著者自らの自閉スペクトラムの当事者研究を振り返りながら探ってゆく。周縁化された経験への応答として当事者研究の誕生をとらえることで、未来に受け継ぐべきものを展望する試み。【主要目次】序章第I部 当事者活動における当事者研究の歴史的位置づけ第1章 力を取り戻す――難病患者・障害者運動の系譜第1節 障害者運動とエンパワメントの思想第2節 向谷地生良を介した難病患者・障害者運動の影響第3節 浦河における当事者活動のはじまり第2章 無力を認める――依存症自助グループの系譜第1節 AAの日本到来とアディクション治療の展開第2節 川村敏明を介した依存症自助グループの影響第3節 浦河における当事者活動の醸成第4節 まとめ第3章 当事者研究の誕生――2つの当事者活動の系譜の合流第1節 「社会進出」のツールとしてのSST第2節 浦河AAとアディクション治療第3節 当事者研究のはじまり第4節 依存症自助グループへの当事者研究の還流第5節 まとめ第II部 周縁者としての自閉スペクトラム者の当事者研究第4章 障害者運動から見た自閉スペクトラム症概念批判第1節 混沌:言語化できない「わからなさ」第2節 障害の社会モデルに基づく従来の自閉スペクトラム概念批判第3節 さらなる周縁化のツールとして用いられる自閉スペクトラム概念第4節 まとめ第5章 身体的自己感の当事者研究第1節 意味のまとめあげ困難第2節 行為のまとめあげ困難第3節 意味・行為の階層の他者との差異から来る困難第4節 まとめあげ困難がもたらす「夢侵入」第5節 不安定な身体的自己感第6節 周囲の配置転換と自己感の安定化第7節 まとめ第6章 自己身体を基点とした社会変革としての情報保障第1節 記号のまとめあげにおけるすれ違い第2節 身体的特徴に対応した情報提示のデザインの提案第3節 意味づけ介助の発展:ソーシャル・マジョリティ研究第4節 まとめ第7章 置き去りにされた過去と歴史的自己感の当事者研究第1節 身体的自己感の安定が生み出した「時間」第2節 「現在の私」と「過去の私」の分離第3節 「現在の私」と「過去の私」の共存第4節 過去の変容第5節 まとめ第III部 当事者研究の方法論的検討第8章 未来に向けて:当事者研究を仲間に伝える実践第1節 浦河べてるの家とダルク女性ハウスの当事者研究に共通する心構え第2節 社会モデルと2つの自己感に注目した当事者研究の方法論第3節 ダルクにおける当事者研究ワークシートを用いた実践第4節 まとめ終章付録 当事者研究ミーティングの基本情報

ジャンル
学術・学芸
出版社
東京大学出版会
提供開始日
2023/08/04

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