漢字と日本人

漢字と日本人

高島俊男

880円(税込)
46

「カテーの問題」と言われたら、その「カテー」が家庭か假定かあるいは課程か、日本人は文脈から瞬時に判断する。無意識のうちに該当する漢字を思い浮かべながら……。あたりまえのようでいて、これはじつに奇妙なことなのだ。本来、言語の実体は音声である。しかるに日本語では文字が言語の実体であり、漢字に結びつけないと意味が確定しない。では、なぜこのような顛倒が生じたのか?漢字と日本語の歴史をたどりながら、その謎を解き明かす。

ジャンル
エッセイ
出版社
文藝春秋(文芸)
掲載誌/レーベル
文春新書
提供開始日
2023/03/19

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