後の月 鎌倉河岸捕物控<二十四の巻>

後の月 鎌倉河岸捕物控<二十四の巻>

佐伯泰英

689円(税込)

仲秋八月一日の吉原。「八朔」と称する大紋日で、白無垢を着た花魁道中が行われるのが仕来りだ。政治は宗五郎の名代で、亮吉と彦四郎を連れて祝儀を届けることに。引手茶屋の二階から見物していると、美貌、人柄、見識、教養と抜きんでた高尾太夫が外八文字を踏んでやってきた。嫣然とした高尾太夫の視線が政次をとらえ、笑みを送る。政次はどこかで会ったような感じをうけるが、どうしても思い出せない。一方高尾は政次のことを金座裏の若親分だと認識しているらしい。吉原の帰りに寄った豊島屋で、浪人者とやくざ者のふたりが飲み逃げをした。同じふたりが押込み強盗を計画していることがわかり、阻止すべく政次たちが追ってゆくが……。

ジャンル
歴史・時代
出版社
文藝春秋(文芸)
掲載誌/レーベル
文春e-Books
提供開始日
2024/09/01

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