いけない II

いけない II

道尾秀介

1,699円(税込)
180

大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。第一章「明神の滝に祈ってはいけない」桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。失踪する直前の投稿を見た桃花には、あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出会ったのは、滝の伝説を知る人物だった。第二章「首なし男を助けてはいけない」夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。第三章「その映像を調べてはいけない」「昨夜……息子を殺しまして」。年老いた容疑者の自白によれば、息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したという。だが、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめ――しかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。そして、書き下ろしの終章「????????はいけない」――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ!各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。

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