民法学における思想の問題

民法学における思想の問題

原島重義

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【内容紹介・目次・著者略歴】民法学はどうあるべきなのか。「市民的実用法学」「利益衡量的実用法学」……。民法学の泰斗が民法を総合的にとらえ、その思想を探る。【目次】はしがき凡例第一部 民法学の方法と思想第一章 民法規範の抽象的性格について第一節 実定法規範に内在する「抽象的性格」 第二節 封建・近代・独占と「抽象的性格」 第三節 「抽象的性格」そのものの推移第二章 所有秩序と商品交換過程の法第一節 所有秩序の基礎法 第二節 資本の集中と所有秩序の変化第三章 民法学における思想の問題第一節 民法学の方向づけについて 第二節 「市民的実用法学」の社会的前提 第三節 「利益衡量的実用法学」の思想 第四節 民法の現代像の問題第四章 民法の性格規定と民法学の方法第一節 はじめに 第二節 実用法学としての民法学 第三節 民法の抽象性・一般性 第四節 民法の歴史的特徴 第五節 民法の積極面と消極面 第六節 民法のイデオロギー的性格補論 法律の社会的意味を考える可能性第五章 現実への対応と基本の見直し第一節 法律常識の不条理 第二節 不条理の系譜 第三節 社会の無理と法律構成の無理 第四節 例外の原則化 第五節 原則の再確認と古典的なもの第六章 市民法の見直し第七章 戦後の「二大論争」と民科第八章 心裡留保をめぐるエートス第九章 「不透明」ということを考える第十章 〈―つの全体をそのまま捉える〉ということ──『法的判断とは何か 民法の基礎理論』によせて第二部 民法研究の途上で第一章 研究生活を始めた頃第一節 手形裏書の社会関係──統一的有価証券法成立の可能性を探る 第二節 法律学と経済学との間 第三節 法哲学というもの 第四節 日本法学の歩み──そのリーガル・マインド 第五節 土地所有権への国家介入に関する感想──T教授への手紙第二章 法人の表見代理責任と不法行為責任──とくに非営利法人の場合第一節 問題の所在 第二節 通説の背景 第三節 通説の特異性 第四節 判例の概観 第五節 判例の検討 第六節 結語第三章 民法研究の途上で第四章 ヘーゲルとドイツ・ロマン主義──民法研究の途上で(二)第三部 三人の民法学者第一章 私の見た九大教授山中康雄の法律学第一節 はじめに 第二節 九大時代の山中法学 第三節 山中法学のスタンス第二章 ある講演のこと──磯村哲先生と「利益法学」第三章 法における擬制と判断──来栖三郎先生への手紙初出一覧原島 重義1925年生まれ。法学者。九州大学名誉教授。九州大学法学部卒業。専門は、民事法学。著書に、『法的判断とは何か 民法の基礎理論』』『民法学における思想の問題』『市民法の理論』などがある。

ジャンル
学術・学芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
創文社オンデマンド叢書
提供開始日
2022/07/15
ページ数
347ページ

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