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牧角悦子
【内容紹介・目次・著者略歴】大学の教養課程の学生に向け、中国の古代文学「詩経」と「楚辞」を概説したテキスト。古代が呪術と祭祀の時代であったこと、古代文学はその祭祀の中から生まれたということを具体的に考証する。【目次】序章 原始の混沌──古代への視点一 太古の森二 古代という視点三 経学とは四 文学における古代の意味第一章 神々の時代I 古代人の自然崇拝とその終焉一 怪力乱神二 共存する諸族の神々──商(殷)王朝時代三 聖山としての首陽山四 一本足の怪獣〓〓」五 神意から人為へ──周王朝時代六 古代の終焉II 古代神話の世界一 神話の断片二 神話の体系化三 開国始祖神話四 天地開闢神話五 自然の神々六 龍の伝説七 崑裔神話III 「詩」の意味するもの一 歌謡の発生二 「詩」の意味するもの三 古代的“詩”の変容第二章 うたのはじめ──『詩経』I 『詩経』の成立と解釈史一 『詩経』の成立二 漢代の三家詩と毛詩三 古注四 新注──朱熹の『詩集伝』五 清朝考証学六 『詩経』の原義的研究七 古代歌謡としての『詩経』II 祝祭歌としての『詩経』一 詩の六義──『毛詩』大序による二 「風」「雅」「頌」とは三 興についてIII 『詩経』諸篇の解釈一 周南・召南──二南二 降臨する祖霊三 関関たる雎鳩──諸篇の綴合四 草摘みの祈願五 投果の習俗六 変風の諸篇七 葬送と鎮魂の歌八 羽を掲げる万舞の舞い九 水神の降臨一〇 鄭衛の風一一 うたのはじめ第三章 霊魂再生の祈り──『楚辞』I 『楚辞』の成立とその背景一 二つの『楚辞』二 王逸と『楚辞』三 『楚辞』と屈原四 屈原伝説からの脱却五 『楚辞』の全体像 II 『楚辞』諸篤の解釈一 神霊との饗宴──九歌「東皇太一」「礼魂」二 思慕と落胆──九歌「湘夫人」三 苦悩する魂の遍歴──「離騒」篇四 天界への遊行五 時間の推移と老いの嘆き六 さらなる飛翔七 霊魂再生の祈り終章 呪術の終焉と抒情詩の誕生一 詩と抒情二 原始の混沌──古代文学の難しさと魅力三 呪術の終焉と抒情詩の誕生参考文献あとがき牧角 悦子1958年生まれ。中国文学者。二松學舍大学教授。九州大学文学科中国文学専攻卒、同大学院博士後期課程中退。文学博士。著書に、『列女伝―伝説になった女性たち』『中国古代の祭祀と文学』『詩経・楚辞 ビギナーズ・クラシックス中国の古典』『経国と文章―漢魏六朝文学論』共編著『詩経・楚辞 鑑賞中国の古典』(共著)『新釈漢文大系詩経 上・中』(共著)『石川忠久の漢詩紀行100選 鑑賞ガイド』(共著)などがある。
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