中国の詩学認識 中世から近世への転換

中国の詩学認識 中世から近世への転換

浅見洋二

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【内容紹介・目次・著者略歴】「中国詩学における唐宋変革」をテーマに掲げ、六朝・唐代より宋代に至る詩学認識、すなわち詩についての学問・認識の諸相を多角的に考察する。絵画や歴史記述といった異質なジャンルとの比較を行うとともに、文学作品のみならず、詩話、筆記、題跋、詩文集の序、更には歴史書や思想書などの文献を幅広く検討することで、長期に渡る全体的な転換過程を解明。作品論・作者論を主体とする従来の研究の枠組みを超えて、作品と読者の関係に焦点を当て、「いかに読まれたか」という受容論的視点から文学を論じた問題作。【目次より】序言 研究の視点・方法資料の引用について第一部 詩における風景と絵画第一章 「天開図画」の系譜 六朝より宋代に至る風景認識第二章 閏房の中の山水、あるいは瀟湘について 晩唐五代詞における風景と絵画はじめに第二部 詩と絵画第一章 「詩中有画」をめぐって 宋代における詩と絵画第二章 「詩中有画」と「宛然在目」 六朝・唐代における詩と絵画第三章 「詩中有画」と「著壁成絵」 詩画同質論の唐宋変革第三部 詩と現実第一章 距離と想像 詩とメディア、メディアとしての詩第二章 「形似」の変容 言葉と物の関係から見た宋詩の日常性第三章 標題の詩学 宋代の「著題」論とその系譜第四部 詩と歴史、詩と作者第一章 文学の歴史学 宋代における詩人年譜、編年詩文集、そして「詩史」説第二章 詩と「本事」、「本意」、ならびに「詩識」〓 作品の受容・読解過程におけるテクストとコンテクスト第三章 作者の夢、読者の夢 宋代における詩の解釈学第四章 「焚棄」と「改定」 宋代における別集の編纂あるいは定本の制定第五部 詩における〈内部〉と〈外部〉、〈自己〉と〈他者〉第一章 詩はどこから来るのか、それは誰のものか第二章 「夢中得句」をめぐって第三章 詩を拾得するということ、ならびに詩本、詩材、詩料 楊万里、陸滸を中心に第四章 「売詩」、「売文」ということ結語 詩的言語をめぐってあとがき初出一覧引用書目※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。浅見 洋二1960年生まれ。中国文学者。大阪大学大学院文学研究科教授。東北大学大学院文学研究科博士課程中途退学。文学博士(京都大学)。著書に、『中国の詩学認識』『皇帝のいる文学史 中国文学概説』(共著)『中国宋代文学の圏域』など、訳書に、『文選 詩篇(全六冊)』(共訳著)などがある。

ジャンル
学術・学芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
創文社オンデマンド叢書
提供開始日
2022/02/25
ページ数
761ページ

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